体が若くなる技術 〈6〉おなかを空かせて若くなる vol.1

体が若くなる技術 〈6〉vol.1

おなかを空かせて若くなる」



不老長寿の極意は「摂らないこと」にある

古今東西、秦の始皇帝をはじめ、権力者たちは
からだが若くなる食べ物を求めて、
未知の何かを食べることによって、永遠の若さを獲得しようとしていた。
不老長寿の食べ物は、いまだに見つかっていない。
しかし、不老長寿とまでいかなくとも、健康を維持して老化を遅らせるような食べ物はないわけではない。
「体が若くなる食生活」は可能。


注目…
私たちの体の中では、多くの物質をつくり出している。
体でつくり出せない物質はむしろ少ない。

大切…
・つくり出せない物質は食物として取り入れなくてはならない。
・つくりにくい物質は体内で合成したのでは間に合わない。
適切な食べ物を十分に体内に取り入れなければ、健康を維持することができない。

ex1:VCは人間の体内でつくり出すことができない。 → VCが不足すると壊血病になる。

ex2:B1が足りないと → 脚気という病気になる。



私たちの体は20種類のアミノ酸から成るタンパク質によって形づくられている。

そのアミノ酸のうち、11種のアミノ酸は細胞内で合成できる。
9種のアミノ酸はつくり出すことができない、あるいは、つくっていたのでは間に合わない。
  "必須アミノ酸" です。

・体内でつくり出せないアミノ酸(8種)
 イソロイシン、ロイシン、リジン、メチオニン、
 フェニルアラニン、スレオニン、トリプトファン、バリン。

・体内でつくるだけでは足りないアミノ酸(1種)
 ヒスチジン

体内でつくり出せないので、食べ物から補うしかない。
アミノ酸はタンパク質を消化すると得られる。
必須アミノ酸もタンパク質から補わなければいけません。
(特にホ乳類の肉は、私たちと近縁のため、必須アミノ酸をたくさん含んでいる)


植物に含まれているアミノ酸は、人間の比率とちがうためバランスが悪い。

しかし「米」は、タンパク質がたくさん含まれている(肉には及ばず)。
理想的なバランスで必須アミノ酸が得られる食事は、
→  「赤飯」

赤飯はあずきと一緒にもち米を蒸し上げて(あるいは炊き上げて)
ごまをかけてつくる。

参考
米には小麦粉などに比べるとアミノ酸が全体的に多いが(リジン・トリプトファン・メチオニンの3つのアミノ酸があまり含まれていない)、
あずきにはリジン・メチオニンが多く、ごまにはメチオニンとトリプトファンが多く含まれる。
赤飯は、米のアミノ酸の不足をあずきとごまで補ったパーフェクトな食事。
江戸時代の人々の経験から生まれた生活の知恵。
私たちは古くから足りないものは食事で補うことが重要と考えてきた。 
今では食生活でミトコンドリアを増やして老化を抑え、体を若く保つ方法が分かった。
 
重要
その具体的な方法とは「何かを摂ること」ではなく「摂らないこと」だった。

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