低体温と病気 〜病気は低体温から〜 その3

 

腸内細胞叢にも悪影響を及ぼす低体温

体の中の最大の免疫機能は腸管(小腸)です。
腸内は細菌がたくさん住み着き、粘膜から侵入しやすい。
免疫の60%は腸管にあり、パイエル板* が中心となり、免疫情報を全身に配信して免疫機能を維持している。
(*パイエル板 … 小腸の絨毛の間に存在するリンパ小節が集合した腸管特有の免疫組織)

大腸内には、腸内細菌叢(腸内フローラ)と呼ばれる100種類以上、100兆個、重さにして1.0Kgもの酸素を嫌う(嫌気性)細菌が住みついている。
乳酸菌・ビフィズス菌などの善玉菌、大腸菌・ウェルシュ菌などの悪玉菌、日和見菌(免疫力が低下すると有害菌に変化)がバランスよく住みついている場合には、
特に体への悪い作用はない。



大切…
腸管免疫が働きやすい体内温度は 37.2度
深部体温が1度下がると腸管免疫が低下する。
↓↓
腸内の細菌がパイエル板から静脈血に入り、体内の血液を巡り、さまざまな組織や器官の細胞にばらまかれ
↓↓
過剰反応を引き起こす。

低体温では腸の蠕動運動が弱くなり、便意を催しにくくし、腸壁に不純物がたまり、アレルギーを招きかねない。
とにかく、よい腸内環境を維持するには、お腹を温めることが大切。
注目…
腸内に善玉菌が多い健康な便は、
弱酸性で、漬物のような発酵性の臭いがし、
バナナ状の黄土色の便で水に浮く。

逆に腐敗菌がふえると、
便はアルカリ性で、便の色は茶色から黒色になり水に沈む。
腸内のphと便

Ph低い(酸性)
↓ Ph 4.5〜5.5 赤ちゃんの便 黄色

↓ Ph5.5〜6.0 健康な人  水分が70〜80%
↓        バナナ状2個分(100〜200g)
↓        黄土色

↓ Ph7.0(中性)茶色

↓ Ph8.0(弱アルカリ性)黒色

ph高い(アルカリ性)

アルカリ環境が大好きな悪玉菌は、PH6.0以下では育ちにくい。
善玉菌がふえてくるとphは約0.5ほど下がり、悪玉菌も減り、リンパ球の数がふえる。



病気は低体温、低酸素による生命の働き

体はまるで温室のようなもの。
温室の中では、さまざまな野菜の栽培や細菌の育成のために、温かくする熱エネルギーと空気が必要です。

同様に、人体の中で生きている細胞、命ある細菌が活躍するために、熱エネルギーと酸素の代謝が必要です。そのため、体内を終日・年中無休で、深部体温を37.2度以上に保ち、酸素をとり入れる必要がある。

人体は、働きすぎやストレスを抱えると血流障害が起こり、深部体温が下がってしまう。
寝不足・徹夜が続くと顔色が悪くなり、体温が下がり酸欠状態になってしまう。
体内の細胞群は生存するのが難しくなる。
このような低体温、低酸素状態の体内で新しく生存できるものをつくり出す。
↓↓
それがガン細胞。


参考
病気は、冷えを原因として体の緊急状態を気づかせようとする知恵。
生命の働きの1つ。
 ↓↓
・ 病気は理由があって起きる
・ 例外はなく、起こるべきして起こっている
病気は緊急避難

低体温 → 低酸素 → 低血圧 ⇒ ガン・難病・病気・生活環境病

・ 病気は低体温をきっかけに起こっている。
・ 低体温が続くと酸素が欠乏して低酸素に。
・ さらに無理をして解糖系エネルギー生成中心となり高血圧に。
・ 病気が生き延びるための知恵なら、
  薬で治療することは逆効果になるかもしれません。

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