体が若くなる技術〈4〉vol.1

体が若くなる技術 〈4〉
メタボはエネルギー代謝の病気である」



内臓脂肪を減らす「唯一の方法」とは

2006年にメタボリックシンドローム(メタボ)という言葉が登場。流行語に。
メタボリック = metabolic =「代謝」。
メタボリックシンドロームとは「代謝症候群」。
代謝異常によって起きるさまざまな病的変化。
代謝とは「エネルギーをつくり出すこと」なので、メタボリックシンドロームはミトコンドリアの機能低下が原因で起こるもっとも重大な病気のもと。


注目
それまで問題なく食べた物からエネルギーを生み出していた体が、
次第にエネルギーを生み出せなくなれば、当然体には余分な脂肪が溜まってしまう。


肥満を中心として、糖尿病・高コレステロール・高血圧・動脈硬化といった病気を「代謝病」という。
これらがさまざまな形で組み合わさったメタボは、
心筋梗塞・脳硬塞等々の、心臓や血管の循環器系統に異常を引き起こすことから、重大な病気となる。


肥満は万病のもとともいうが、
体に悪いのは「皮下脂肪」の蓄積ではなく、「内臓脂肪」のほうがはるかに危険。
メタボの正式な日本語訳は「内臓脂肪症候群」


重要
メタボの解消・予防を目指すには、ミトコンドリアによる代謝を上げ、内臓脂肪を減らせばよい。
ミトコンドリアが生み出すエネルギーと食事の量=「代謝のバランス」。
根本的要因を健康な状態に保ことが、万病のもとを回避する万全の策。






「やせ体質」か「太め体質」かは、思春期までに決まっている

豚肉や牛肉に見られるあの白い脂肪は「中性脂肪」。
皮下脂肪や内臓脂肪も中性脂肪で血液中にも含まれている。

中性脂肪はトリアシルグリセリド(→略して トリグリ)とも呼ばれ、
脂肪細胞の中に蓄えられている。

脂肪細胞は普通の人で300億個。
肥満の人は400~600億個。
(人の細胞は全身で60兆個ですから、わずか0.1%以下程度)

脂肪が増えても蓄積される脂肪細胞の数はほとんど変化しない。
脂肪細胞の数は乳児期と思春期にほとんど決まってしまう。
従って、乳児期や思春期に栄養過多になってしまうと、脂肪細胞の数が増えてしまう。
「やせやすい体」 「太りやすい体」の違いは、乳児期と思春期の脂肪細胞の数。

蓄えられる脂肪は、余分な糖分やアルコールから生成された脂肪も含む。
注目…
ダイエットや健康のために脂肪摂取だけ減らしても、炭水化物やお酒だけを制限したりしてもやせない。






なぜ徹夜仕事で「げっそり太る」のか

徹夜で仕事をすると、げっそりとやつれるなど疲労するが、 体は太る
何故エネルギーを使うのに太ってしまうのか。
体をあまり使わず、頭ばかり使っているという情報が「げっそり太る」原因です。

体の細胞のミトコンドリアは、エネルギーをつくる原料に「糖(グリコース)」と「脂肪」と「アミノ酸」をバランスよく使うのですが、脳では「糖(グルコース)」しか使わない。
このため、脳ばかり使っていると血液中の糖分ばかり使われ、血糖値が下がってしまいます。
血糖値が下がると、糖しかエネルギー原にできない脳は、糖分を体に取り込むようにアラームを発する。これが「空腹感」

ついつい夜食を食べてしまうが、脳が欲しがっているのは糖だけ。
食事に含まれる脂肪やほかの栄養素は使われることなく、体に蓄積されてしまう。

警告…
空腹感があるときは、カロリーの高いものを食べたくなるものです。
が、空腹感というのは脳が糖分を欲しがっている合図。
太りたくないなら、
間違っても、カップラーメン・ケーキ・スナック菓子など脂肪の多い物はたべてはいけません。


注意…
脂肪はエネルギー源にならない上、血糖値を上げるのも時間がかかる。


参考…
脳の神経活動のエネルギー原は糖分です。
低血糖になると頭の回転はどうしても悪くなる。
従って、このような時はできるだけ純粋な糖分を取ると良い(あめ玉、お砂糖を入れたコーヒや紅茶を飲む)

夜中に働くことは、本来睡眠によって体を休めている時間。
不規則なリズムでエネルギーを使うということは、それだけ活性酸素を生み出し、老化の
リスクを高める。

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