低体温と病気 〜睡眠と健康〜 質の高い睡眠は健康のためにはなくてはならないもの Vol.2

実感できるよい睡眠は、徐波睡眠が鍵。

睡眠時間は人それぞれ。とても個性的。
ナポレオンは、3時間で充分。
アインシュタインは、毎日10時間以上眠るロングスリーパー。
大切…
よい睡眠とは何時間眠ったとしても目覚めたときによく眠った、熟睡したと実感できるもの

 

ノンレム睡眠は、眠りの深さで波形が変化し、
4段階に分けられる。


〈ノンレム睡眠の4つの段階〉〜睡眠の深さの経過

第1段階(S1)… 入眠状態でまだ浅い眠り。
第2段階(S2)… 比較的安定した睡眠状態でいちばん多い。
第3(S3)・第4段階(S4)… 深い睡眠状態、脳波にはデルタ波があらわれる。徐波睡眠、深睡眠と呼ばれ難問に取り組んだ後には増加。

S3(中度の眠り)S4(深い眠り)段階の大きくゆっくりとした波(徐波)が出る状態を、徐波睡眠という。

❍ 質の高い睡眠の第一条件は、この徐波睡眠(深い睡眠)がある程度続くこと。

❍ 質の高い睡眠の第二条件は、S1(入眠期)S2(浅い眠り)段階の浅いノンレム睡眠とレム睡眠が適度にあらわれること。

✘ 質の悪い睡眠は、疲れや眠気が取れず日中もグッタリしている。

重要…
よい睡眠には必ず徐波睡眠があらわれ、よく眠ったという時間は徐波睡眠の量が大事な鍵を握っている。



睡眠中に分泌されるホルモンの役割。

ノンレム睡眠中に分泌されるホルモン

成長ホルモン:新陳代謝を活発にする
サイトカイン:免疫細胞同士の情報伝達の役割をする


成長ホルモンは22時頃から活発になり2〜3時頃ピーク

睡眠の深い子供ほど、たくさん分泌される。「寝る子は育つ」。
子供の成長に重要なホルモンですが、大人にとっても体の修復に欠かせません。
 
成長ホルモンの役割

・蛋白質や骨などの合成する働きを促進
・疲労回復
・リンパ球の働きを活発にさせて傷を修復
・肝臓細胞の再生
・細胞の活性化による体全体のダメージを回復するホルモン

大切
女性にとってもこの4時間(22〜26時)はお肌のゴールデンタイムといわれる。

注目
一方レム睡眠の中には、生命維持的に不可欠なコルチゾールが分泌される。
↓↓
・このホルモンは睡眠中のエネルギー供給のために脂肪を燃やす。
・肝臓にあるグリコーゲンを分解してブドウ糖にして血糖値を高める。

重要
不規則な就寝時間や浅い睡眠はホルモンの分泌時間や量を乱し、働きを低下させ体温調節ができなくなる。
↓↓
従って、遅くとも午前0時には入眠すること。
睡眠中のホルモン〈ホルモンの分泌のリズム〉

・眠りについてから3時間の徐波睡眠(ノンレム睡眠)では、
 成長ホルモンが出る。
・午前0時頃をピークに、脳内に睡眠を促すメラトニンが
 脳の温度を下げるために出る。
・これにより、神経細胞の休養が得られ、
 全身の温度も下り眠りにつける。
・明け方からは活動に備え、意欲や元気さを引き出し
 脳の温度を高めるβーエンドルフィンやコルチゾールが出る。
・ホルモンの働きのおかげで体温は適切にコントロールされていく。

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