体が若くなる技術〈2〉vol.2

体が若くなる技術 〈2〉vol.2
「老いる仕組み」と「若返る仕組み」〜



体のことはエネルギー次第

老化を防ぐ機能は、少しずつですが衰えていく。
その結果、年を重ねるごとに修復しきれなかった「遺伝子の傷」が少しずつ溜まっていく。これが老化を招いている。
傷の蓄積が「少し」ですんでいるから、私たちはゆっくり老化していくことができる。
遺伝子は、細胞の中の部品を作り出す方法や、はたらきを決める「設計図」の役割を果たしている。
遺伝子の傷の蓄積によって設計図が書き換えられてしまい、設計図自体が正確でなくなってしまう。
すると、全体の働きがスムーズではなくなる。
いくら遺伝子の傷を修復する能力が高くても、その全てを完璧に修復することはできない。
こうしてわずかな傷が加齢とともに蓄積することで、体の機能はどうしても低下する。      さらに遺伝子の傷の修復能力も低下する。
治しきれない傷の数も、年を経るごとに増え、"老いの循環" に陥ってしまう。


このような中で "老い" の差が出る
"遺伝子の傷" に加え "老化防止機能" が早く衰えるか、ゆっくり衰えるか、その違いで決まる。


加齢による遺伝子の傷は避けられない老化
私たちの体は何をするにもエネルギーを必要とする。
もちろん遺伝子の修復をするにも活性酸素を除去するSODをつくるにも、
不要な細胞を除去するにも、エネルギーを必要とする。
エネルギーはミトコンドリアで必要に応じてつくられる。
従って、ミトコンドリア数が不足したり、ミトコンドリアの質が悪くて十分なエネルギーをつくれなかったりすると、エネルギーは不足してしまう。


エネルギーは生きるために必要不可欠なことから優先的に使われていきます。
遺伝子の傷の修復は長い目でみれば重要ですが、それはすぐ生死にかかわるわけではないので優先順位は高くありません。
遺伝子の傷の修復より、今生きるために必要な「体温調節」や「呼吸」の方がずっと優先順位が高い。


体もエネルギーをつくる能力が高ければ高いほど、
優先順位の低いところまで、きっちりと昨日させることができる。

十分にエネルギーをつくる能力がないと、基礎代謝しか機能せず、
若さを保つ「老化防止機能」まで手が回らない。

体のことはエネルギー次第。
もっと言えばエネルギーをつくる"ミトコンドリア"次第なのです。





なぜ女性は男性よりも長生きするのか

男性の寿命が短いのは、女性に比べてストレスが多いからなのでしょうか?
あるいはストレスに弱いからなのでしょうか?

平均寿命ではなく、105才以上の長寿者数を比較すると、
男性:359人
女性:3388人

日本人だけではなく、どの国でも女性の平均寿命のほうが長い。
人間以外の哺乳動物でも、どれも雌のほうが長生き。

何故同じ人間でありながら、女性のほうが寿命は長く、老化も遅いのか?
その原因は「活性酸素」にあり。

男性と女性の大きな違いのひとつに、分泌される「ホルモン」の違いが挙げられる。
主な女性ホルモンとしてエストロゲンがある。
エストロゲンは骨をつくり、動脈硬化を抑制するなど非常に多くの作用がある。
エストロゲンのおかげで女性の健康は維持されているといっても過言ではない。

閉経後、エストロゲンが少なくなると、骨の密度が低くなり、骨粗鬆症を発症。
そこでホルモンの補助療法。
ただし過剰なエストロゲンが、ガンを誘導しやすいことがわかる。

エストロゲンが間接的に、活性酸素を消去する。
活性酸素が少なくなると、エストロゲンの作用もなくなるような仕組になっている。
エストロゲンは活性酸素を少なくしても完全になくなってしまうことはしないという「調節機能」が備わっている。

活性酸素は少量残しておくと、活性酸素を消したり、発生しなくなったりするように、活性酸素の害に対する「対抗手段」がはたらく。

活性酸素をまったくなくしてしまうと、活性酸素に対抗するシステムが弱くなり、かえって活性酸素の害を受けやすくなってしまう。

実は女性ホルモンはこのバランスをうまく保ってくれる。

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