女性の病気 徹底検証 ~西洋医学的考え~ その他の病気…①
◇膀胱炎・腎盂腎炎
膀胱炎の主な症状: 頻尿、尿のにごり、排尿痛、残尿感 など
腎盂腎炎の主な症状:高熱、腰痛、倦怠感、頻尿、排尿痛 など
どんな病気?
膀胱の粘膜に起こるのが「膀胱炎」。
腎盂から腎臓の実質が炎症を起こしているのが「腎盂腎炎」です。
女性は尿道口から肛門までが近く、男性より尿道も短いことから、
急性膀胱炎を起こしやすいとされています。
●急性膀胱炎
一般的に「膀胱炎」といわれるものは、
大腸菌やブドウ球菌などの細菌が、尿道から膀胱に入って炎症を起こすものです。
女性の5人に1人は経験するといわれる、よく見られる病気です。
膀胱に菌が入っても、 膀胱粘膜の防御機能や排尿による自浄作用で流され、
必ず発症するわけではありません。
疲れて抵抗力が落ちたとき・トイレを我慢することや、 冷えなどが誘因となって細菌が増殖すると膀胱炎を起こします。
トイレが近くなったり、排尿の終わりに痛みが出たり、 残尿感をおぼえたり、白血球がまじって尿が濁ったりします。
膀胱に菌が入っても、
疲れて抵抗力が落ちたとき・トイレを我慢することや、
トイレが近くなったり、排尿の終わりに痛みが出たり、
●間質性膀胱炎
膀胱の粘膜と筋肉の間にある間質という部分が炎症を起こし、
なぜ起こるか、原因はよくわかっていません。
症状が似ているため急性膀胱炎とされることが多く、
特徴的な症状は、
排尿すると楽になるのでトイレの回数が増え、
●腎盂腎炎
細菌が尿道口から膀胱、尿管を逆行し、腎臓内でつくられた尿が集まる腎盂や腎杯、
腎実質まで運ばれ、炎症を起こしたものです。
まれに、体のほかの感染部位から血液やリンパ液に細菌が入り、 腎臓で炎症を起こすこともあります。
尿の流れを悪くする要因があったり、 疲れて抵抗力が落ちたりしているときに発症しやすくなります。
背中や腰が痛み、高熱が出ます。
背中、腰の痛みは左右どちらか片側だけのことが多いようです。
きちんと完治させないと慢性化したり、 重症になると腎不全を起こしたりするので注意が必要です。
尿の流れを悪くする要因があったり、
背中や腰が痛み、高熱が出ます。
背中、腰の痛みは左右どちらか片側だけのことが多いようです。
きちんと完治させないと慢性化したり、
尿路への細菌感染を防ぐには?
●疲れやストレスをためない
●水分を多目にとる
●トイレをがまんしない
●ナプキンやおりものシ―トはこまめにとりかえる
●排便のときは前から後ろにふく
どう治す?
急性膀胱炎
◇下肢静脈瘤
主な症状:下肢のだるさ・痛み・むくみ、足がつる、下肢のはれ・ 潰瘍 など
どんな病気?
下肢、特にふくらはぎの表面近くの静脈が拡張して浮き出て見えたり、
どう治す?
静脈瘤が軽度の場合は、弾性ストッキングをはいて静脈瘤を圧迫、
うっ血を改善し、 むくみやだるさなどの症状も軽くする圧迫療法が行われます。
この方法では、病気の進行も防ぐことができますが、 完全に治すことはできません。
治すためには、血液の逆流をなくすことが必要です。
そのため、手術で静脈を抜き取ったり、しばったり、 硬化剤を注入して静脈を閉塞させたりする治療が行われます。
レーザーで血管を焼く治療方もあります。
レーザー治療は保険適用外なので注意しましょう
下肢静脈瘤の進行を防ぐセルフケア
●長時間同じ姿勢でいるのを避け、できるだけ足を動かす
●寝るとき足を高くする
●きつい下着は避ける
●弾性ストッキングやソックスをはく
急性膀胱炎
炎症を起こしている細菌を特定して、その菌に合わせた抗生物質を投与します。
すぐに症状はおさまりますが、細菌が完全に消えるまでは3~ 5日間きちんと続けます。
休養をとる・水分を多目にとって尿量を増やす・ 膀胱の細菌を早く外に流し出すといったことも大切です。膀胱炎をくり返すことも多いので、 一度かかったらトイレをがまんしないなど予防しましょう。
休養をとる・水分を多目にとって尿量を増やす・
間質性膀胱炎
急性膀胱炎で使う抗生物質は効果がありません。
専門医の正しい診断を受けることが必要です。
かたくなった膀胱を水圧で広げたり、抗ヒスタミン剤・抗うつ剤・鎮痛剤などを使った治療が行われます。
腎盂腎炎
抗生物質を使い、原因となった細菌を死滅させます。
安静にすることが大切なので、症状によっては入院も必要です。
水分補給、保湿も心がけましょう。
慢性化を防ぐため、細菌が完全にいなくなるまで治療をつづけることが重要です。
急性膀胱炎で使う抗生物質は効果がありません。
専門医の正しい診断を受けることが必要です。
かたくなった膀胱を水圧で広げたり、抗ヒスタミン剤・抗うつ剤・鎮痛剤などを使った治療が行われます。
腎盂腎炎
抗生物質を使い、原因となった細菌を死滅させます。
安静にすることが大切なので、症状によっては入院も必要です。
水分補給、保湿も心がけましょう。
慢性化を防ぐため、細菌が完全にいなくなるまで治療をつづけることが重要です。
◇下肢静脈瘤
主な症状:下肢のだるさ・痛み・むくみ、足がつる、下肢のはれ・ 潰瘍 など
どんな病気?
下肢、特にふくらはぎの表面近くの静脈が拡張して浮き出て見えたり、
こぶのようにふくらんだりした状態です。
●30歳以上の女性に多い
長時間の立ち仕事・妊娠・加齢などが病気を引き起こす要因と考えられます。
下肢の静脈は重力に逆らって血液を心臓に戻します。
そのため、 血液が下に向かって逆流するのを防止する弁がついていますが、 その弁が壊れて血液が逆流してうっ血し、 静脈がふくらむために起こります。
・太い血管が蛇行してぼこぼこふくらむ代表的な症状の「伏在静脈瘤」
そのため、
・太い血管が蛇行してぼこぼこふくらむ代表的な症状の「伏在静脈瘤」
・それより少し細い血管に起こる「側枝静脈瘤」
・径2~3㎜の血管が青く浮き、ひざの裏側によくみられる「 網目状静脈瘤」
・径1㎜以下の細い血管が赤紫に透けて太ももによく起こる「 クモの巣状静脈瘤」
上記のように、静脈瘤の部位や血管の太さにより分けられます。
・径2~3㎜の血管が青く浮き、ひざの裏側によくみられる「
・径1㎜以下の細い血管が赤紫に透けて太ももによく起こる「
上記のように、静脈瘤の部位や血管の太さにより分けられます。
●30歳以上の女性に多い
長時間の立ち仕事・妊娠・加齢などが病気を引き起こす要因と考えられます。
家族に下肢静脈瘤の人がいる場合にも注意が必要です。
重症になると皮下出血や静脈炎を起こし、皮膚の変色・湿疹・ 潰瘍・なども見られるようになります。
重症になると皮下出血や静脈炎を起こし、皮膚の変色・湿疹・
どう治す?
静脈瘤が軽度の場合は、弾性ストッキングをはいて静脈瘤を圧迫、
この方法では、病気の進行も防ぐことができますが、
治すためには、血液の逆流をなくすことが必要です。
そのため、手術で静脈を抜き取ったり、しばったり、
レーザーで血管を焼く治療方もあります。
レーザー治療は保険適用外なので注意しましょう
下肢静脈瘤の進行を防ぐセルフケア
●長時間同じ姿勢でいるのを避け、できるだけ足を動かす
●寝るとき足を高くする
●きつい下着は避ける
●弾性ストッキングやソックスをはく