女性の病気 徹底検証 ~西洋医学的考え~ 女性とホルモン vol.3

月経の悩み
女性ホルモンが正常に分泌されているかは、基礎体温を計かる事でチェックできます。
妊娠・避妊のためだけではなく、普段から基礎体温をつける習慣をつけましょう。
月経の不順
●月経周期は短すぎても長すぎても気をつけて!
 月経が始まった日を1日目と数え、次の月経の前日までの周期を月経周期という。
・正常周期:25~30日の範囲内
 ・頻発月経:24 日以内で次の月経がくる
 ・希発月経:39日以上3ヶ月以内と期間が長い

●思春期は体が未成熟のため、月経周期が定まらないことが多い。
 体の成熟と共に、だんだんに月経周期が定まってくる。
●閉経近くになる更年期の頃も、月経が不順がち。
 これも心配ないケースがほとんどです。 

●ダイエット・ストレス・激しいスポーツなどが原因で、
 それまであった月経が3ヶ月以上止まってしまう事もある。
 続発性無月経といいます。 
●基礎体温をしっかり測り、排卵の有無を調べる事!
 希発月経も頻発月経も、排卵がきちんと起きているケース(排卵性)と、
 排卵が起きないケース(無排卵性)がある。
 いずれも周期が正常より多少ずれていても、
 毎回排卵が起きていれば心配はない。
 まずは基礎体温を計って、排卵が起きているかを調べてみること。
 排卵が起きていない場合は注意が必要。
 20~30代の成熟期に無排卵が続くと、
 不妊や子宮内膜増殖症などを引き起こす可能性有り。
 3ヶ月以上無排卵が続いている場合は、要検査。
●月経日数にも個人差があり、3〜7日が正常範囲
 月経が1~2日て終わってしまう場合:「過短月経」
 月経が少量でもダラダラ8日以上続く場合:「過長月経 」

…注意…
月経不順もいろいろなケースがあるが、次の場合は要受診(病気のシグナル)
 ・16才になっても初潮がこない
 ・それまであった月経が 3ヶ月以上もこない
 ・月経周期が24日以内、月に2~3回もくる
 ・一度の月経が8日以上ダラダラ続く
 ・月経周期が毎回バラバラで次にいつくるか予測できない



経血量が多い・少ない
●人と比べにくい経血の量
 月経の時の出血(経血)量には個人差があり、
 同じ人でも多い月があったり少ない月があったりする。
 月経の1~2日目には、経血量が多く3日目以降はだんだん減っていくのが一般的。
 しかし、同じ量が5日間続く人もいる。
 そんな中、自分の経血量が多いか少ないかは判断は難しい。
 多いと感じても、2時間おきに昼用ナプキンを交換すれば大丈夫
 という程度なら心配ない。

●ナプキンが1時間もたないほどなら受診を
 ナプキンが1時間もたない、レバー状のかたまりがたくさん出る。
 →「過多月経」
 
 10代の過多月経は、ホルモンの分泌異常で起こるケースが
 ほとんど(機能性過多月経)。
 これは20才を過ぎるとほぼ安定してきます。(貧血がないようなら心配はない)
 
 20代〜30代、40代と年齢と共に経血量が増えてくる時は、
 子宮筋腫・子宮内膜症・子宮内膜ポリープ等の病気が原因となっていることが多い。
 →「器質性過多月経」(治療が必要です)
●経血量が少ないときは無排卵のことも
 ナプキンをかえる必要のない程度の経血量しかなく、
 それが1~3日で終わってしまう状態は「過少月経」。
 経血が安定していない10代ならば様子をみてもよい。
 20~30代の過少月経は、無排卵によって起こる可能性があるので、
 放置すると、不妊や子宮の病気の引き金になる場合もある。

月経前に体調が悪くなる

月経不快症状は、体にも心にもある
《体の症状》
 乳房の張り・むくみ・体重増加・下腹部痛・頭痛・腰痛・肩こり・
 便秘・下痢・発熱

《心の症状》
 イライラする・気持ちが落ち込む・起こりっぽくなる・
 不安になる・やる気が出ない・眠くなる・疲れやすくなる・
 集中力が低下する・家族や周囲の人とトラブルを起こしやすくなる

 月経が始まる1週間位前から、この様な体と心の不快な症状が
 2週間以上出る場合を「月経前症候群(PMS)」という。
 これらの症状には個人差があるが、
 多かれ少なかれ誰でもみられるので、余り心配する必要なし。
 月経が始まったらおさまる。

●ホルモンの変化が様々な症状をひきおこす
 月経前に心身に起こる不快症状は、
 排卵後の黄体ホルモンの急激な増加が原因のひとつ。
 ホルモン分泌の変化は自律神経を乱し、
 頭痛やイライラなど、さまざまな自律神経失調症が表れる。
 また、体温が上がる・むくむ・乳房が張るなど、
 いずれも黄体ホルモンの働きによるもの。

●症状がひどい場合は治療が必要
 月経前に体調が悪くなったら、まずは以下のセルフケアで症状を軽くする。
 (副交感神経を刺激する)
《対応策》
 ・ゆっくりお風呂に入って体を温める
 ・ストレッチをする
 ・アロマの香りを楽しむ

ーーーーー イライラ対策はアロマテラピーで解消 ーーーーー

アロマセラピーは月経中の心身をリラックスさせるのに効果的です
アロマポットで香りを楽しんだり、
精油を湯ぶねに1~2適たらしてアロマバスをにするなど、 
アロマの効能を生活に取り入れましょう。
たくさんの種類があるアロマオイルは、
月経中のイライラ&不快症状解消に特におすすめの物があります。
色々と試して自分が気持ち良く感じられるものを見つけると良いで
しょう。

《ラベンダー》 
 緊張やストレスをやわらげ、眠りを誘います。
 血行を促し頭痛や月経痛などもやわらげます。
《ゼラニウム》 
 ホルモンバランスを整える効果があり、
 月経前症候群や更年期障害の症状をやわらげます。

《カモミール》 
 イライラした気分を解消して頭痛・歯痛を緩和します。

《ジャスミン》 
 気持ちの浮き沈みを落ち着かせ、
月経痛をやわらげる効果があります。

《クラリセージ》 
 女性ホルモンのバランスを調整し、
月経不順や月経時の不快感を軽減させます。


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パートナー様へ
●男性に理解してほしい、女性のPMS(月経前症候群)

「いつもは何でもないのになぜか今日はつっかかってくる」
「なんだか機嫌が悪いけどどうして?」

女性に対してそんなふうに感じた事はありませんか。
女性は月経リズムによって、どうしても心が不安定になる時期があります。
もし月経周期がわかっていれば「ああ、いつもの時期だな」
多少は大目にみてあげることが出来るはず。
PMSだからだど、わがままの言い放題を認める必要はありませんが、
パートナーにどのようなPMSの症状が出るのかを聞いておくと、 
不要なトラブルは避けられるはずです。



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