女性の病気 徹底検証 ~西洋医学的考え~ 女性とホルモン vol.2

基礎体温と月経周期
女性ホルモンが正常に分泌されているかは、基礎体温を計かる事でチェックできます。
妊娠・避妊のためだけではなく、普段から基礎体温をつける習慣をつけましょう。
 
 
基礎体温でわかる月経サイクル
基礎体温とは、人が必要最小限のエネルギーしか使っていない、
安静時の体温の事。
つまり、寝ている時の体温が正確な基礎体温になります。
寝ている時に体温は計れないため、
朝、目覚めて直後の体が活動を開始していない時の体温を基礎体温としています。
基礎体温は、月経が始まってから約2週間は低温が続き、
排卵を境にして体温は上がって高温期になります。
これは、排卵後に分泌される黄体ホルモンに、体温を上げる働きがあるからです。


低温期と高温期の二相性を描く
きちんと排卵があり、月経サイクルが正常な女性の基礎体温は、
低温期と高温期の二相性を描くという特徴があります。

〔月経が始まると、約2週間 体温が下がり低温期になる〕
〔排卵すると、体温は上昇し次の月経が始まる直前までの約2週間高温期が続く〕
 
2週間たっても月経にならず、高温期が続いていれば妊娠の可能性があります。
逆に体温が上がらずに低温期が続いていたら、排卵が起きていません。 
このように、基礎体温の変化は体の状態を知る大きな手がかりとなります。


基礎体温測定のポイント
●婦人体温計と基礎体温表を用意する
普通の体温計ではなく、基礎体温測定用の婦人体温計を使って計ります。
(薬局で購入)

●朝起きたらすぐに計る
あらかじめ寝る前に枕元に体温計を用意しておき、
目覚めたらすぐ寝たままの状態で計ります。
起き上がったり動いたりすると、
体温が上がって正確な基礎体温を計れなくなっていまうので注意しましょう。
毎日同じ位の時間に計るのが理想的です。

●気づいた事をメモする
月経記録はもちろんの事、体の変化をメモしておきましょう。
自分の体調のリズムを知るのに役立ちます。




月経の悩み

月経痛や月経不順、経血量が多い・少ない 等
月経の悩みはいろいろ。
月経のトラブルは病気がひそんでいる場合もあるので気をつけて。

月経痛がひどい(月経痛は色々な症状かある)
下腹部がギューッと押されるように痛い、重苦しいような鈍痛、
腰まで痛む、吐き気を伴うなど症状は色々。
痛みの強さにも個人差があり、まったく無い人もいれば、寝込んでしまう人もいる。
月経痛が起こる原因のひとつは、子宮内膜で作られる
プロスタグランディン(PG)という生理活性物質による。
PGは子宮を収縮させて、子宮内の経血を体外に押し出す働きがあり
多すぎると収縮が強すぎて痛みを伴う。
また、子宮が未発達な10代後半頃は、
経血が押し出される子宮頸部が細長くかたいためより強く痛む。
但し、この場合、子宮が成熟してくると痛みも軽くなってくるケースがほとんど)
 
 
痛みが強くなっていく月経痛は要注意
月経に悩む人の中には、鎮痛剤を飲んでも痛みが治らない、
あまりの痛みに学校や仕事、日常生活に支障をきたす。。。
この様な症状は「月経困難症」という。

月経困難症には2種類ある
・機能性月経困難症 … 特に原因となる病気がない
・器質性月経困難症 … 子宮内膜症や子宮筋腫・子宮腺筋症などの病気が原因でおこる

《注意》
月経痛は鎮痛剤・漢方薬・低容量ピルなどの服用で痛みを和らげる事ができる。
但し、病気が原因になっている場合はその病気の治療が必要。
痛みがどんどん強くなり、痛む期間が長くなってきた時は、
何かの病気が潜んでいる可能性があります。

 
ーーーーーーーーーーーー 痛みを和らげるセルフケア
ーーーーーーーーーーーー

*体を暖める事が基本
月経中はプロスタグランディンの働きにより、
全身の血管の収縮が強まり、血液の流れが悪くなりがちです。
尾てい骨にカイロをあてたり、ゆっくりお風呂に入るなどして体をあたため、
血流をよくする様にしましょう。
 
半身浴でゆっくり体の芯まであたためたり、
湯ぶねにつかる事に抵抗のある人は足湯がお勧めです。
バケツや大きめの洗面器に42℃位の熱めのお湯を入れ
15~20分位程度あたためます。

*ストレッチで血行改善
骨盤内の血行が悪くなると、子宮の収縮がより強くなり痛みが増します。
骨盤を動かすストレッチで、血液の流れを良くしてあげましょう。
足首の曲げ伸ばしも、下半身の血行を良くするのに効果的★




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