病気になりやすい人、なりにくい人
〜 病気と自律神経の関係 vol.最終回 〜




自律神経のバランスは、何故かまわりに伝染する

自律神経のバランスはとても不思議な力を持っています。

バランスが良い人は、
その本人にとって良いだけではなく、
実は、周囲にいる人達にも良い影響を与えます。

逆にバランスが悪い人は、
その人にとって悪いだけではなく、周囲にも悪影響を及ぼす。

自律神経のバランスは伝染するのです。


たとえば


【野球でいうと…】

良い伝染をして大逆転する事もあれば、 負の連鎖でエラー続出。
良くも悪くも 、組織やチームではこ うした自律神経の伝染が起きる。

組織メンバーを選択する時は、才能や勤勉さも大切ですが、
それ以上に自律神経のバランスの良い人を選ぶ事が大切。



【病院にいる患者さんは…】

痛み・不安・不調を抱えているので、
基本的に自律神経のバランスが乱れている。

病院の待合室は負の連鎖がおきやすく、
どうしてもイライラした空気が漂いやすくなる。



そうした負の連鎖を止めるのは、
素晴らしくバランスの良い人

その人達の特徴は「口調」
おだやかで、ゆったりとした「口調」




…重要…

私達は、いい音楽や美しい風景に接すると、心が穏やかになります。
これは、副交感神経が上がり、自律神経のバランスが整うからです。

「口調」にもこうしたいい音楽と同じ力がある。
どのような言葉を使うか、言葉選びも大切ですが、 
それ以上にその言葉をどのような口調で伝えるかが重要だという事

自律神経のバランスが伝染すれば、人の心に響くようになる。






自律神経をコントロールできれば、人生もコントロールできる

勉強量の多さが、知識・情報を豊にし、本人の“余裕”と“安心感”につながり、
緊張があっても「あせり」は消えます。

勉強はスポーツで言えば「練習」と同じ。

しかしいくら練習しても実力が発揮出来ない。
勉強は必要ですが、それだけでは充分と言えません。


…ゆっくり早く… が、キーワード。


自律神経のバランスを整える事が心にも体にも良い。
ではなぜ、副交感神経を上げる事が大切なのでしょうか?
現在の如く、ストレス社会で交感神経の過緊張の多い中で、
副交感神経を上げるのは必須です。
自律神経をコントロールする事は、人生をコントロールする事につながります。


 人が失敗を犯しやすい条件をみてみましょう。

・自信がない
・予期せぬ事が起こった時
・環境が悪い時
・体調が悪い時

これらの根本に共通してあるのが  “不安” の感情

不安は、交感神経だけが高ぶって
副交感神経が一切働いてないという
自律神経のバランスが極めて乱れた状態。
平常心を失う事を意味しています。



“備えあれば憂いなし”

“備え”とは単なるモノやお金の事を言っている訳ではなく、
本当に必要な“備え”とは 平常心そのもの。
自律神経の安定を取り戻すことです。

一番有効な方法は“ゆっくり”。
まず立ち止まりゆっくりと深呼吸します。

                   ↓↓

副交感神経が上がり、心臓の拍動が落ち着き、
血流が良くなり、脳の活動が高まり
的確な判断が出来る様になる。

                   ↓↓

意識的にゆっくりと深呼吸をする事によって
“体の危機管理システム”である自律神経の機能が安定し
さまざまな状態の変化にも落ち着いて対処できるようになります。



参考… 「上を向いて歩こう」
上を向く事によって気道が開き、呼吸がよくなるから、
自律神経を安定させる事が出来るのです。

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