病気になりやすい人、なりにくい人
〜 病気と自律神経の関係 vol.1 〜


今回は「病気になりやすい人、なりにくい人」を考えます。



◆ 人間はなぜ病気になるか?  注目は『自律神経』にあり。

自律神経は、私達の生命活動の根幹を支える非常に重要な機能です。
自律神経の働きが、私達の健康に大きな影響を及ぼしています。
例えば、人間は「呼吸」が止まってしまうと生きていくことができません。
眠っている間も呼吸が続いているのは自律神経のおかげ。
自律神経の働きにより、意識とは無関係に呼吸は続くのです。



◆ 自律神経には「交感神経」と「副交感神経」の2種類に大別される。

自律神経は、内臓や血管の機能をコントロールする神経。
交感神経が体を支配するとアクティブな状態になり、
副交感神経が支配すると体はリラックスした状態になる。

体がベストな状態で機能するのは、実は、交感神経も副交感神経も、両方高いレベルで活動している状態のとき。
もちろん高レベルといってもバランスのシ-ソ-状態は生じている。

交感神経が優位な状態にしても、副交感神経が優位の状態にしても、自律神経の活動の高さとバランスがもっと理想的な状態にあるとき、私達の心身がもっと健康でパワーを最大級に発揮できる状態なのだそう。



病気になりやすい人は …

  1. 交感神経活動レベルが異常に高く、副交感神経活動レベルが極めて低い時、体のあちこちに不調が現れ病気になってしまう。
  2. 副交感神経活動レベルが高く、交感神経活動レベルが低すぎる場合は「うつ傾向」に。
  3. 交感神経も副交感神経も活動レベルが低い場合は、疲れやすくやる気も起きない。
↓↓ 

この自律神経のバランスを自由自在にコントロール出来るとしたら、
生涯にわたって健康に生きる方法を手に入れる事が出来るはずですね。




自律神経をコントロールするポイントは … 「スロー!」
 
『ゆっくり』
を意識し、
『ゆっくり呼吸』 『ゆっくり動き』 『ゆっくり生きる』ことです!






副交感神経の働きを高める事が「最高の健康法」

自律神経のバランスが1番良いのは10代です。
10代の自律神経のバランスが良いのは、基本的に副交感神経のレベルが高いからなのですが、それ以上に10代と20代での自律神経の力の差となっているのは「回復力」の早さの違いなのです。

自律神経でもっとも大切なのは、交感神経と副交感神経のバランスですが、このバランスは主に副交感神経が上下する事でとられています。

副交感神経のレベルは、加齢とともに少しずつ低下していきますが、その他にも日内変動があったり、食事の取り方や運動のしかた、睡眠時間や疲労度、さらには精神状態や環境の変化などさまざまな要因によってめまぐるしく上下します。

…〈参考〉…
実力のあるスポーツ選手であっても、本番で調子にばらつきが生じてしまうのは、副交感神経が上下するため。

↓↓

このめまぐるしく上下する副交感神経をできるだけ高い状態で維持することが、心身の健康を保ち、体の潜在能力をひき出すカギとなる。
もっと具体的にいえば、普段から副交感神経を上げることを意識的に行うことが、潜在能力を最大限に引き出す方法とともに、心身のバランスを整える「最高の健康法」になると言えます。

★副交感神経のレベルが下がってしまったとしても、
生活環境や精神状態を意識的に整えることで、
下がった副交感神経を上げることができる。




季節の変わり目に風邪をひく人が増えるのはなぜ?

前月に、秋から冬にかけての風邪やインフルエンザにふれました。(前月参考
春になって暖かくなると、副交感神経が優位になり、
リンパ球が増え、
感染症は減りますが、「木の芽時は気の病に気をつけろ」というように、うつ病等のメンタルな病気が増えます。
更に、リンパ球が増えるとアレルギー疾患も増える。

★自律神経のバランスが、交感神経に大きく傾くかたちで体調を崩すと感染症になりやすくなり、副交感神経に大きく傾くかたちで体調を崩すとうつ病なとメンタルな病気になりやすくなる。

★自律神経は気温だけではなく、気圧の影響も受ける。雨や台風で気圧が乱れると、気持ちが落ち込むなど不定愁訴を訴える人が増える。

…〈参考〉…
昔から梅雨の晴れ間にはなぜか、虫垂炎(俗にいう盲腸)の患者が増えます。
これは、梅雨時は全体的に気圧が低い日が続くので、
副交感神経が優位な状態が続きますが、その晴れ間は逆に、
交感神経が上がり副交感神経が急速に低下することを意味します。
この急激な変化が、リンパ球の急激な減少を招き、感染症にかかりやすく虫垂炎を発症しやすくなる原因。


次回も引き続き考えます!

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