低体温と病気 〜体温を上げる健康術〜 入浴法

シャワーよりも湯船につかる半身浴

体温を上げるには、お風呂はシャワーだけで済ませるのではなく、湯船につかることが重要です。
温熱によって血管が拡張し、血行が促進され、内蔵や筋肉への酸素や栄養の供給が増え、肝臓からの老廃物の排除も促進します。
更に、水圧によって血管が圧迫され、心臓にむかって血流が押し上げられることによって、代謝を活発にし、肝臓の血流が良くなるので排尿量が増え、冷えやむくみを改善します。
また、浮力によって体重は通常の10分の1位になり、関節や筋肉が日頃の重圧から解放され、心身のストレスが解消されるのです。

ぬるま湯で半身浴

・お湯の温度が高いと交感神経を刺激して活動モードになる
・リラックスにはぬるま湯が一番! 
・眠る前の入浴は、リラックスでき、ここちよい眠りにつながる
・癒やされるバスタイムが大事

 


ヒートショックプロテインをお風呂で増強

免疫力が低い低体温の人に、週2回ほど試してほしいのが「HSP(ヒートショックプロテイン)」を増やす入浴法です。

「HSP」は細胞中にあるたんぱく質で、「熱い」というストレスにより増えることから、
別名「ストレスタンパク」と呼ばれる。

体の皮膚や血液・内蔵・ホルモン・酵素などは、たんぱく質からできています。
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ストレス・UV・放射線といった刺激により、たんぱく質は傷つけられます。
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HSPは場所や原因を選ばず、傷ついたたんぱく質を修復して元気な細胞にしてくれる。
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また、修復不可能なたんぱく質が残ると、ガンなどの病気の原因となるので、細胞をアポトーシス(細胞死)に導いてくれる。

HSPは、他にも免疫細胞を増やし免疫力を強化したり、老化の予防、疲労物質である乳酸を減らして筋肉のダメージの軽減や修復をして運動能力をも向上させてくれる。

HSPを増やすには、高温の42度のお湯に10分間つかり、舌下温38度を目指します。
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入浴後、その量はしだいに増加し、約2日後にピークを迎え、4日間ほど効果が持続する。

注意...
細胞が熱に慣れると効果が小さくなるので、
実施は週に2回、3ヶ月に一度は、1週間ほど高温の風呂に入らない時期をつくると良い。
全身浴が負担な人は半身浴でも効果アリ。

低体温克服法

入浴前後に500mlほどの水分を取る。
冷たい水はダメ。

お湯の温度42度を目安に、自分のいつもの体温が2度上がる(舌下温で測定)のをめざして10分ほどつかる。
低体温の人は41度から実施しよう!

お風呂から上がったら20〜30分毛布などで体をじっと保温。
10日から2週間で体温がアップ!

 

太陽の光を心地よく浴びる

太陽の光をあびて、ポカポカ温まる「ひなたぼっこ」は気持ちよいものです。
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この心地よさは、太陽エネルギー、赤外線の温熱作用と紫外線の水素分子解離作用によって体内のミトコンドリアが活性化されているから。
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ミトコンドリアがエネルギーをつくるためには、電子伝達系という回路で栄養学(食べ物)の中から水素を引き離し、ミトコンドリアの膜の内側と外側に電位差をつくらなければなりません。
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膜の外側にプロトン(陽子)を汲み出し、内側で電子を流す反応によってエネルギーを得ていますが、紫外線はこの最初の栄養素から、水素分子を引き離すよに利用されています。

注意…
ただし温めすぎると熱で細胞が死してアポトーシスという細胞の自然死がおこる。日射病や熱中症になるほどの太陽光線は必要ない。


大切…
ミトコンドリア系のエネルギー工場をスムーズに稼働できる日光浴は、温熱を与えてくれるので、低体温・低酸素状態から脱却することができる。
太陽の光の役割

-紫外線-
皮膚の中の脂肪酸の1つエルゴステロールを体の骨や歯をつくるのに必要なビタミンDに変えて、腸管でのカルシウムの吸収をしやすくする。皮膚表面の病毒・病原菌を殺滅。

-赤外線-
体温を上げて、血管を拡張、血流をスムーズにして、血液循環を改善。新陳代謝と組織の再生を促し、酸素の吸収作用を増加させる。消炎鎮痛作用もある

〈脳内物質セトロニンをつくり情緒不安定やうつや不安、ネガティブ思考を回避。体内時計の調整・寒冷に対する抵抗力を増進〉


首にある体温調節のスイッチをオン

顔や手や足の抹消には、動静脈吻合(グローミュー)という体温調節のために血流量を調節する働きを持つ、まるでバイパスのような血管がある。
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寒さを感じると、毛細血管は収縮して血流量を減らし、動静脈吻合は広がり、細い動脈から毛細血管を通さずに細い静脈へと素早く血管を通過させ深部体温を保つように働きます。
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反対に暑さを感じると、毛細血管は熱を外へ放熱しようと拡張して血流量を増やし、動静脈吻合は縮んで、外から熱を取り込まないように働きます。
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通常は動静脈吻合のスイッチは閉じられていて、血液は毛細血管を経由して流れています。
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常に動静脈吻合のスイッチを入れてさえおけば、寒さからも暑さからも体を防衛することができる

注意…
低体温や運動不足の人は動静脈吻合が開きにくく、末端の血流量を増やしてうまく熱を逃がすことができません。
そのため、眠るときにも末梢血管が収縮したままで、手足から放熱できず、体温が下がらず寝付きが悪くなる。


大切…
スイッチは首の周りにあるのでマフラーやスカーフを巻いておくと、動静脈吻合は10倍に拡大し、温かい血液が流れて手足から体温を奪われる心配はありません。


重要…
動静脈吻合は非常に微小な血管なので、食生活の乱れやストレス、体調や老化などの影響を受けやすく、甘い物を食べ過ぎている人は消滅したり、お酒を多量に飲む人はその機能がうまく働きません。
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乾布摩擦や有酸素運動を行えば再生強化されます。

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