低体温と病気 〜病気は低体温から〜 その4

低体温は基礎代謝を低下させ、太りやすい

体温と深い関係があるのが基礎代謝

基礎代謝 =(BM:Basal Metabolism)
BMは生きているために最低限必要なエネルギーのこと。
寝ていても消費している、呼吸したり内臓が働いたり体温を維持したりするエネルギーです。

体の中で最もエネルギーを消費するのは筋肉

従って、基礎代謝のピークは男性16才、女性14才。
それ以降は、加齢によって筋肉が減少するため下がっていきます。

 

妊娠・出産などの機能が備わっている女性は

体を保護するために体脂肪が男性よりも多く蓄えられ、
しかも筋肉が少ないため、基礎代謝が低い傾向にある。



注意…
筋肉量が少なく、基礎代謝が低い人は、エネルギーを消費できず、余ったエネルギーが脂肪として蓄積され、太りやすくなり、
高血圧や糖尿病などの生活習慣病が起こりやすくなる。

重要…
低体温を改善すると、1日の消費エネルギーの70%を占める基礎代謝も上がり、消費エネルギーもふえて太りにくい体質がつくれます。
↓↓
肥満の原因の1つは低体温にもあるのです。
基礎代謝量と体重

ー 例 ー

20代女性の平均基礎代謝量 1200Kcal
体温維持に必要な熱量    約70%
1200 × 0.70 = 840Kcal

体温が1度違うと約12%程減少する。
840 × 0.12 = 100.8Kcal
1日の消費カロリーの差になる。

体脂肪・脂肪のエネルギーの量は1gあたり9Kcal。
100.8 ÷ 9 = 11.2g
1日あたり11.2g 太ることになる

1ヶ月で 11.2 × 30 = 336g
1年で  336 × 12 = 4032g

計算上では1年に「4Kg」太ることになる。
実際には、余ったエネルギーが全て体脂肪に変わることはないので、体温の差によって太りやすいことを理解しましょう。



冷え性と低体温の仕組みは別のもの

冷え性とは、大切な内臓や脳に血流を循環させて、体の内部の体温(深部体温)を下げないように、手足の抹消血管を収縮させて、深部の熱が逃げないようにする、寒さに対する防衛反応です。女性に多く、必ずしも冷え性だからといって体温が低いわけではありません。

低体温の人は、手足の血液を深部に移動させても、
まだまだ体のエネルギーが足りない状態の人です。
食事制限をする無理なダイエットや、筋肉量の不足によって熱量が生産できなかったり、甲状腺ホルモンが低下して熱量が減ることが原因です。
中には、寒い冬でも布団から足を出してないと眠れないほど、手足がポカポカ温かい人もいます。こういう人は副交感神経が優位になっていて、収縮されるべき手足の血管の収縮が起こらず体温が逃げていくタイプです。体温調節の機能が異常をきたしている可能性があります。


注目
楽をした不規則な生活や、血管の老化が原因でおこります。高齢者に多く常に熱を体の外へ放出しているため、体はいつもポカポカにしているので低体温には気づいていません。
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血管の老化は40才過ぎてから始まり、
収縮力は、足から背中・胸・腕・頭の順番で失っていきます。
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ももひきやタイツをはいて、
放熱している部分を保温しながら徐々に筋肉を鍛えましょう。
冷え性

冷え性は、ただ冷えを感じやすい、血流が悪いため起こるもの。上半身は温かくても下半身が冷たい。体の表面は温かいが芯が冷えている。といった場合は血流の悪さが原因。寒さや冷えを感じる神経が鈍くなって冷えを感じない人もいます。

 

体温は10分間測定する

水銀体温計でも電子体温計でも、測定は10分間続けてみましょう。
ピピッと音が鳴った時点で測定をやめると、実際の体温より低く表示されることが多くあるからです。

体温は年齢を経るごとに少しずつ下り続け、高齢になると低くなっていきます。若いころの平熱と現在の体温は違っています。

いくら手足がポカポカいつも温かいと思っていても、体温を測定すると意外にも低体温という人もいます。

男性は、体が熱いというほてりを伴う人が多く、お腹をさわると、とても冷たい人もいます。まずは体温を測ってみましょう。

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