体が若くなる技術〈3〉vol.4

体が若くなる技術 〈3〉
「若返る仕組み」



90歳からでも基礎代謝を増やすことはできる。

生きるということは、ATPをつくりつづけ、使いつづけること。
(ATPはアデノシン三リン酸 … エネルギー通貨とも呼ばれている)

ATPは体内でつくられる物質としてはもっとも多い。
1日でその人の体重の重さのATPを合成する。

私たちは寝ていても呼吸をしますが、
そのような、寝ていても消費されるエネルギーのことを「基礎代謝エネルギー」という。

基礎代謝とは、
体温を一定に保ったり、心臓を規則正しく動かしたり、呼吸をしたり、細胞の代謝をしたり、生きるために必要不可欠のことに使われるエネルギーのこと。
体は生きることを最優先にする。
つくられるエネルギーの6~7割ものエネルギーが、生きるために必要不可欠な「基礎代謝」に使われる。

重要
年を取ると、私たちの基礎代謝は次第に減っていきます。
それは、体がエネルギーを必要としなくなるからではない。
ミトコンドリアの質の低下によって、エネルギーをつくる能力が低下することこそ、基礎代謝が低下する原因。
90歳を過ぎてからでも生活習慣を少し変えさえすれば、ミトコンドリアを増やすことで、基礎代謝は増えていきます。


このエネルギーはどうやってつくられるのか?
→「食べ物」と「酵素」

・食べ物は胃腸で消化され、3つの栄養素、すなわちブドウ糖・脂質(脂肪酸)・アミノ酸。
・酸素は呼吸によって肺に入り、肺から血液中に取り込まれる。

取り込まれた栄養素と酵素は血液によって、体内に運ばれ、細胞のミトコンドリアでエネルギー(ATP)をつくる原料として使われる。
ミトコンドリアには、いったん栄養素のエネルギーが「電気」として蓄えられ、その電気を使ってATPをつくりだす。(世界が注目している)






体にとって食べ物は「電気の素」である

ミトコンドリアを包む膜には、充電式バッテリーと同様電子が流れ、電気エネルギーが発生する。
流れる電子はバッテリーやモーター、電池などと全く同じもの。
ただひとつ、ミトコンドリア には巨大な電圧がかかるという点が大きく違う。


注目…
電圧のかかる場所を1㎝の厚みに拡大して考えると、
そこに20万ボルトという、とてつもない電圧がかかっている計算になる。
(参考:もしも1㎝に10万ボルトの電圧をかければ、どんなに優れた絶緑体でも、たちどころに放電してしまう)
大切…
ミトコンドリアはこの電圧を利用して、この世でもっとも小さなモーターを回転させ、ATPを合成する。
このモーターエネルギー効果はほぼ100%。
この世でもっとも優れたモーターをミトコンドリアは使っている。
発電所からの家庭のコンセントに電気を流すまでに、エネルギーは50%近く使われる。
(ミトコンドリアはエネルギーの損失がなく、ほぼ100%という効率を維持できているのは奇跡に近い) 

注目…
ミトコンドリアが効率よくATPを合成できるのは、食物をいったん電気エネルギーにかえて使っているから。
このエネルギーを使っているということが、活性酸素を生み出してしまう根っこの原因になっている。
そこで体も改良することによって、活性酸素の発生しにくい質の良いエネルギーをつくることにより、身体の若返りの仕組みを生み出すことが可能に。






「運動をすると短命になる」というウワサは本当か?

a.運動するとエネルギー代謝が活発になり、たくさんの酸素が消費される。
     その結果、活性酸素も発生するという説。

b.ミトコンドリアでは酸素を使ってエネルギーをつくる。従ってエネルギーをつくれ
     ばつくるほど、どうしても活性酸素が発生してしまう。
     だから「運動は長寿のためによくない」という説。

c.ミトコンドリアが多くなればなるほど、活性酸素を発生させる場所が多くなる。
     活性酸素が増えて、健康に良くない説。

大切…
a〜cの説があるが、一般的には適度な運動が健康にいいということは誰もが納得している。

a〜cの説の違いは…
・エネルギー生産量に比例して活性酸素が生じるのが比例してという点。
・活性酸素を消すシステムを私たちが持っていることを無視している点。


参考…
2400人の双子(一卵性双生児)の運動生活の状態と老化の程度を調べたという大規模な調査では、週3時間以上運動する人は、週15分程度しか運動しないもう一方の双子に比べて、老化の進み具合が遅かった。
この結果、運動は健康に良く、老化を遅くする効果があることが実証。
ただし、運動もやればやるほど良いというわけではない。

重要…
ミトコンドリアを増やすためにも、適度な運動、特に「赤筋」の筋トレが効果的。
「赤筋」…持続的活動を要求される筋肉のこと。

このブログの人気の投稿

酵素について Vol.13

体が若くなる技術〈3〉vol.2

女性の病気 徹底検証 ~西洋医学的考え~ 卵巣の病気…②