体が若くなる技術〈3〉vol.3

体が若くなる技術 〈3〉
「老いる仕組み」と「若返る仕組み」〜



◆バセドウ病の症状とは

バセドウ病とは、甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、ミトコンドリアのエネルギー代謝が異常なほど激しくなる病気。
そのため、いつもジョギングをしているのと同じ状態に思われ、微熱が生じて疲れやすくなっている。

参考
甲状腺ホルモン(サイロキシンホルモン)は、エネルギー代謝を活発にし、体温を上げる役割を担うホルモン。このホルモンは全身の細胞に働きかけ、全身の細胞を一斉に元気にする。


普通は、
このホルモンは朝の光を浴びると分泌され、一日のはじまりに活動エネルギーを供給してくれる。夜になると少なくなるので体温が下がる。生活リズムに沿って分泌される。

異常は、
甲状腺ホルモンがいつも多い状態になるというのは、生活リズムとかけ離れたこと。
常に昼が来て夜がまったく来ない状態といえる。そうすると、エネルギー代謝はいつも活発になっている状態。活性酸素が出やすい状態になってしまう。



注目

バセドウ病を患っていない方でも、
自律神経のバランスが崩れると甲状腺ホルモンが過剰に分泌され、
ミトコンドリアのエネルギー代謝が不必要に活性化し、
活性酸素が生まれやすくなり、体が傷つき老化を早める。
 
自律神経の不調は「生活のリズム」が乱れることで起こりやすい症状です。
不規則な生活が続いたときに体調が悪くなったり、肌が荒れたりするのは、
甲状腺ホルモンの異常により、活性酸素が過剰に生れたせい。
体の不調も、肌荒れも、体が「老い」も近づいた証拠です。


重要…
生活リズムを保つことにより、甲状腺ホルモンが必要以上に分泌されない生活をする。
すなわち、規則正しい生活をすることが、ストレスを軽減して、一番健康的に過ごすための生き方。





◆エネルギーとは「貯金の出来ないお金」である

運動したり、頭を使ったり、活性酸素はミトコンドリアがエネルギーを生み出せば必ず発生します。
活性酸素の害を減らすには、活性酸素の発生を最低限に抑えるから、質の良いエネルギーをつくらなければならない。
ミトコンドリアが生み出すエネルギーのことを知り、いかに質の良いエネルギーを生み出すかを知ること。それは「若返りの仕組み」を知ることになる。

ミトコンドリアは「エネルギーをつくる工場」。
ミトコンドリアでつくられているものは、正確に言うとエネルギーそのものではなく、"ATP" と呼ばれるエネルギーを放出する物質をつくっている。
これを身近なものでたとえるなら「花火の火薬」の様なもの。
火薬はそれ自体はエネルギーではなく、点火して大きなエネルギーを出すことができる。

*ATPとは… 
アデノシン 三リン酸。
ミトコンドリアでは、日々の食事から取り込んだ食べ物と、吸収によって取り込んだ酸素を使ってATPという物質を合成している。
ATPからは決まった量のエネルギーが得られるうえ、体の中で必要とされるあらゆるエネルギーと交換することができるので、ATPは「エネルギー通貨」とも呼ばれている。


注目…
体の中のエネルギーの色々な使い方
・ひとつの細胞の中では、必要な物質をつくったり、
 細胞の外へ出し入れしたり、壊れたところを直したり、さまざまな使い方がされる。
・力を出すにも、体温を上げるにも、 
 細胞やウィルスなどの外的と戦うにもエネルギーは必要。
・考えたり、記憶したり神経作用にもエネルギーは必要。
・長時間学習したり、アイデアを出したり、又、
 恋愛について悩んだりすると疲れる。(沢山のエネルギーを使っているから)
重要…
ATPはこれらのどんなエネルギーにも変えることのできる、オールマイティのエネルギー。まずATPをつくり出して、そのATPのエネルギーを必要なかたちで使ってもらうという仕組みになっている。何をするにも必要で、どんなものとも交換できるのがATP。
注目…
お金は貯めておいて必要なときに使うことができるが、ATPは蓄えておくことができない。
ATPは各々の細胞の中のミトコンドリアでつくられ、その細胞の中だけで使われる。
そのために、筋肉や神経などエネルギーをたくさん必要とする場所では、ミトコンドリアも多く、ATPもたくさんつくられる。

理解する…
ATPはつくられて1分ほどで消費されてしまう。
従って、私たちの体では生きていく限り、24時間休みなくATPがつくられ続けます。
それによって体の機能が止まることがなく、命が保たれている。

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