体が若くなる技術 〈1〉vol.2

体が若くなる技術 〈1〉vol.2
健康で長寿の人ほど『体内』が若い〜



老いは "体を休めた人" からやってくる

私たちのすべての細胞に存在している「ミトコンドリア」の第一の役割は、
エネルギーをつくり出すこと。
ただし、エネルギーはいくらでも豊富につくられるわけではなく、体にとって「必要な量」しか産み出せません。
私たちは必要な量のエネルギーをつくるだけのミトコンドリアしか持つことができない。
体を休めていると、エネルギーはあまりいらないのかと、私たちの体はミトコンドリアの数を減らしてしまう。
すると、体はさらに弱くなる。

注目
体力をつける最も賢い方法は、エネルギーを使う量、つまり運動量を少しずつ増やしていくこと。
これは若い人にも高齢の方にも当てはまる。
体のミトコンドリアが増えると、運動も楽になってくる。

エネルギーをつくるための必要な材料は、
ひとつは「食べ物(栄養)」
もうひとつは「酸素」(酸素は体内に溜めておけない)

運動している時「ハアハア、ドキドキ」となってしまうのは、
ミトコンドリアがフル稼働してエネルギーを作っているというサイン。
ところが、同じ運動量でも慣れると、だんだん息も乱れず、心臓もそれほどドキドキしなくなる。
これは、コンスタントに運動を続けることによって、「いつもこれだけの量のエネルギーを必要とするなら」と、ミトコンドリアの量が増えるから。

重要
疲れるから、体力がないから、と体を休めてばかりいると、
ミトコンドリアが極端に減り、エネルギーをつくれない「老いた体」になってしまう。

亀はエネルギーを使わない「省エネ生活」によって長生きしている。
私たち人間が長生きする持ち味は、「活性酸素を除去する能力」と「遺伝子の傷を修復する能力」。
この2つの能力は、エネルギーなしにはうまく機能せず、体力低下の原因は、エネルギーをあまり必要としない生活、 つまり「運動不足」なのです。
大切
ミトコンドリアの量と質を高める生活を意識しさえすれば、
潤沢なエネルギーが体に生まれ、

・老化を防止する
・代謝も活発になる
・体の機能向上
・肌も若くキレイな状態なる
これは、若さと健康の良い循環を生む。
               




ミトコンドリアは "認知症" も予防する

ミトコンドリアはすべての細胞に存在しますが、特に多いのは神経細胞。

注目

運動は余分な脂肪を減らすことに加え、筋肉のミトコンドリアを増やし、エネルギー生産能力を高める。
その上に脳と全身を走る神経細胞のミトコンドリアを増やしてくれる。

注目
以前から認知症の人の脳を調べると、ミトコンドリアの量が少なく、エネルギーをつくる機能が下がっている。これは認知症の原因としてとらえられている。

対応策
普段から脳の血流量を増やし、ミトコンドリアのエネルギーをつくる能力を高く保っておく。
年をとればとるほど、経験したことが多くなり、脳があまり刺激を感じなくなる。
そこで、物事を深く考えたり、新たな事を学ぶなど脳に刺激を与えると、
脳の血流が増し、ミトコンドリアの働きが活発になる。

新しいことに興味を持つことが何より大切
脳の場合は、直接強い刺激を与えることが良いとは言い切れない。
それは、脳がとても繊細で、あまり急激に刺激を与えてもエネルギーが不足してしまう。
強いショックや深刻な刺激がストレスとなって、細胞が死んでしまうことがある。
運動はとても良い脳トレ
運動は脳にとって適度な刺激となる。
脳のミトコンドリアが増えると、能の使えるエネルギー量が増えるので、
認知症を防止するだけでなく、集中力が増したり、想像力が豊かになったり、
脳の全体がよくなる。

頭脳労働者や受験生など
本当に脳の機能を高めたいなら、適度な運動を行い、体を動かすことで脳を刺激する。

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