睡眠について〈6〉vol.3

睡眠について〈6〉
「体温1度アップ」が快眠を約束する



日曜日の "ややキツ" 運動が1週間の快眠を支える

平日の睡眠不足と疲れを補うため、週末は昼すぎまで眠り続ける人も多いでしょう。
でも、それは就寝時間が後ろにずれるため、
日曜日の夜にうまく寝付けず、
1週間のスタートである月曜日の朝を寝不足で迎える事態になりかねません。

体内時計のリズムは極力崩さず、平日の疲れを解消する週末、どんな睡眠を取れば良いか?
おすすめは土曜日に多少寝だめすること、とはいえ体内時計を大きく崩すのは良くない。平日との起床時間のずれは「2時間以内」にとどめるべき。

翌日の日曜日は、どんなに眠くても必ず平日と同じ時間に起床し、
朝日を浴び、朝食を食べて、体内時計を正常に戻します。
そして何らかのスポーツを行いましょう。(出来れば好きなスポーツを)

重要なのは「これをするためなら、頑張って早起きできる」と心から思える、
本当に好きなスポーツを取り組む「多少のキツさ」が感じられるスポーツであることが重要です。
 
 
 


起床時の "満足いく熟眠感" は目覚め方に秘訣あり

朝、快適に目覚めるための大切な条件のひとつに、
寝室が徐々に明るくなることがあります。
朝の光を取り入れたり、照明器具を工夫することで
時間をかけて徐々に部屋を明るくしていくこと。

〈注目
眠りを促すホルモンのメラトニンは、暗くなると分泌が始まる。
朝方になると、メラトニンと入れ替わるように、
今度は目覚めを促すホルモン「コルチゾール」の分泌が始まります。
コルチゾールには「徐々に明るくなる環境であるほど、分泌量がゆるやかに増える」という特徴がある。
そのようにゆるやかに分泌量が増えると、より自然に目覚められる。
朝日の刺激によって起こされると、突然部屋を明るくした場合や、目覚まし時計の音を聞いた場合に比べて、目覚めの気持ち良さがアップし、熟眠感も得やすくなります。

(参考)朝、徐々に照度が増していくように設計されたライト付き目覚まし時計がある。
 
 
 


睡眠不足を解消できればシミや薄毛とさようなら

その1:メラニンが活性酸素を減らす

眠りをないがしろにするとシミが増える!?
体内の過剰な活性酸素は身体の細胞をサビさせます。
肌へも大きな影響を及ぼし、シミ、くすみ、たるみといった老化の原因となる。

〈注目〉
その活性酸素を減らす効果をもつのがメラトニンです。
メラトニンは眠気を催す作用以外にも、VCやVEを上回る高い抗酸化力を持つ。

メラトニンは細胞の新陳代謝を活性化させる働きを持つため、メラトニン分泌さえ正常なら、肌細胞は再生し、シミの発生や定着を防ぐ。
メラトニンは普通夜9時頃から分泌が始まり、真夜中に分泌量がピークとなります。その時間帯に眠っていれば、メラトニンはぐんぐん分泌され、活性酸素を撃退し、新陳代謝を活性化することにより、アンチエイジング・シミ・シワ・タルミの予防につながる。

〈重要〉
眠りをないがしろにすれば、美肌は夢のかなたに遠のき、アンチエイジングは望めません。 
 
 
 
その2:睡眠不足の影響をまず受けるのは髪や頭皮

ゴールデンタイムの睡眠が髪の問題を食い止める!?
まだ、若いのに急に髪の毛が薄くなってきたら、それも睡眠不足の原因かもしれません。
髪は昼間にほとんど伸びず、大半は夜中に成長します。
髪の毛を作る細胞に栄養を与え、髪や頭皮のダメージを修復する成長ホルモンがもっとも多く分泌されるのが、夜10時から午前2時までのゴールデンタイムだからです。
寝不足が続くと、身体中のあらゆる機能が低下しますが、その影響を真っ先に受けるのが  髪・頭皮・皮膚、です。
天然のダメージ修復効果を持つ成長ホルモンが、髪や頭皮のすみずみまで行き渡るよう、
ゴールデンタイムの睡眠時間を増やすのが先決です。


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