睡眠について〈5〉

睡眠について〈5〉
睡眠スタイルと睡眠導入準備



理想的?あぶない? 睡眠スタイルをチェックしましょう

睡眠の質を上げるための『正しい寝方』では、もちろん『寝ぞう』も重要ポイント。
そこまで意識して布団に入る人は少ないかもしれませんが、ちょっとした手の位置、足の位置に『理想』と『危険性』が同居している。



大の字に寝る → GOOD!
仰向けに手足を広げると、寝つきと血液循環がよくなる。
仰向けになって手足を自然に開くと血液が無理なく全身を巡るため、血栓ができなにくくなる。また、手足を広げることで放熱がスムーズにでき、深部体温が下がるため、寝つきがよくなるメリットもある。しかしながら、睡眠時無呼吸症候群の人にはこの寝方は不向き。仰向けに寝ると重力で舌が落ち、気道がふさがれやすくなる。



横向きで寝る → GOOD!
睡眠時無呼吸症候群の人や妊娠中の人はこの寝方で。
・無呼吸症候群の人には、舌の落下が起きにくい横向きのこの寝方が最適。
・長く仰向けで寝てると胸が圧迫されがちな妊娠中の人にもこの寝方は適している。

【注意】身体のどちら側を下にしてもいいですが、特に貧血体質で血流がよくない人は、心臓がある左半身を下にしたほうが全身の血液が心臓に戻ってきやすくなる。



折り曲げ横向き & ヒジ枕で寝る
NG!
腕や足がしびれて寝返りが増え、眠りが浅くなりがち。
特に硬いマットレスや煎餅蒲団で下側の腕や足を折り曲げて寝ると、その部分が体重の重みで圧迫され、血流が悪くなる恐れがある。この寝方をすると、時間とともに腕や足にしびれが出るため、寝返りの回数が必要以上に増えてしまいがち。しびれや寝返りがきっかけで目覚めてしまい、眠りが浅くなる。



口を開けて寝ているNG!
口呼吸は、いびき・無呼吸・風邪の原因に。
口を開けて寝ると、重力で舌がのどに落ち気道がせまくなり、いびき・無呼吸・低呼吸の原因になる他、のどが乾燥して風邪をひきやすくなる。口を閉じて鼻呼吸すれば、気道が広がって呼吸が楽になるだけでなく、のども潤うため、風邪をひきにくくなります。



うつぶせで寝るNG!
骨格のゆがみ・腰痛・顎関節症が起きる場合もある。
仰向けでは舌が落下して気道がふさがってしまうため、睡眠時無呼吸症候群の人のなかには、うつぶせ寝をする人も多くいます。この寝方なら舌が気道をふさぐことはありませんが、胸部が常に強い圧迫を受けてしまい、その結果、胸部を中心に全身の骨格がゆがみ、腰痛・顎関節症・O脚などが起きるリスクが高まる。



枕を高くして寝る
NG!
枕が高いと、気道がふさがれ、睡眠時無呼吸症候群の原因になる。
特に大柄な男性には、枕を高くして眠ることを好む人もいますが、枕が高いと気道がふさがれてしまいがち。その結果、無呼吸や低呼吸を起こしてしまう。
枕は低めにしたほうが気道が確保しやすく、睡眠時無呼吸症候群の予防につながる。



両手を胸やお腹の上に組んで寝るNG!
胸やお腹が圧迫されると、深い睡眠が取れなくなる。
女性は組んだ両手を胸やお腹の上に置く眠り方をする人も多くいます。この寝方ではスムーズに呼吸しずらくなる。そうすると交感神経が刺激され、眠りが浅くなりレム睡眠が増えます。レム睡眠の間、体の一部が圧迫されると、悪夢を見やすくなってしまいます。

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