睡眠について〈2〉④



睡眠について〈2〉④
高血圧・糖尿病・がん・認知症・うつと睡眠の大切さ

起きている時間が長いと認知症発症のリスクが上昇



平均寿命を迎えるまでに4割の人が認知症になる時代
日本人の認知症の推定人口は400万人。
今後人口に占める高齢者率はますます高くなるため、認知症患者は増えることは確実。
認知症の割合は65歳を過ぎると増えます。
平均寿命を迎える頃までに、4割の人が認知症になる。
認知症にならないようにするには、質の良い睡眠をきちんと取ればよい。
睡眠には認知症を防ぐ作用があります。

認知症とは、
さまざまな病気が原因で記憶力などの知的能力に障害が出る症候群をいう。

認知症の原因疾患には…
・脳卒中により脳組織のダメージがもとで起こる脳血管性認知症」
・幻覚症状を伴う「レビュー小型認知症」
・もっとも多いのは「アルツハイマー型認知症」

アルツハイマー病は脳が委縮し、知能や身体の機能が衰えていく病気です。
アルツハイマー病になる原因は「βアミロイド(老人斑)」というたんぱく質が脳にたまり、脳内神経細胞を破壊することです。


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重要
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βアミロイドは「眠っている間に減少する」という特徴がある一方、
目覚めると再び増えます。(眠ると減り、起きると増える…)
この繰り返しがバランスよく保たれていれば発症しません。

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注目
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睡眠不足が続くと脳内のβアミロイド量が徐々に増加し、やがてアルツハイマー病になる。
日中に増えたβアミロイドを脳内から処理するために、必要な睡眠時間は6.5時間以上とされています。できるだけコンスタンスに6.5~7.5時間の睡眠を取るように心がけましょう。
 
 

 
ゴールデンタイムの睡眠と昼寝でアルツハイマー病は予防できる
60代以降のシニア世代には
「長く眠ろうとしても、5時間も眠ると自然に目が覚めてしまう」という人もいる。
なぜ年齢が上がりと長く眠れないのか?
原因はメラトニン分泌量が減ること。
その結果、睡眠と覚醒のリズムが乱れて眠りが浅くなり、夜中や明け方に目が覚めたりする。
ゴールデンタイムを上手に生かして寝れば、睡眠の時間的な不足は補えます。

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大切
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6.5~7.5時間眠るのが難しい人は、午後10時~午前2時の時間帯に
できるだけ眠っていられるよう、夜更かしはやめて早くベットに入りましょう。
成長ホルモンが多く分泌され、細胞や身体機能の修復、老廃物の処理が行われるゴールデンタイムに深く眠れば脳内にたまったβアミロイドを効果的に処理することが可能です
昼寝を習慣にしましょう!!
 
 
国立精神・神経医療研究センターによれば、
30分程度の定期的な昼寝にはアルツハイマー病のリスクを1/5程度までに下げる効果がある。(ただし、1時間以上の昼寝は厳禁)
長すぎると昼寝はアルツハイマー病のリスクを上げる要因と考えられる。

PM3時以前の短い昼寝は精神的・肉体的ストレスを和らげて気持ちを落ち着かせる。
 



夢に合わせて身体が動く人は、認知症になるリスクも!
眠っているのにまるで起きているように身体が動いてしまう病気が「夢遊病」。
この症状がある人は、将来認知症になるリスクが比較的高い。
夢遊病は正式には「レム睡眠行動障害」とよばれ、
中年期以降の男性に多い。
(子供に見られる夢遊病は自然に治るものも多く、あまり気にし過ぎなきても良い)

レム睡眠行動障害が起こる原因はまだ解明されていませんが、
最近の研究でレム睡眠行動障害の人は高い確率でパーキンソン病にかかり、
そのうちの一部は認知症になるケースがある。

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