女性の病気 徹底検証 ~西洋医学的考え~

“ 女性とホルモン ” 《vol.1》
 

女性ホルモンの種類と働き

ホルモンは体の健康を維持するために大切な役割を担っている。
なかでも
卵胞ホルモン(エストロゲン)、黄体ホルモン(プロゲステロン)
の2種類は、女性の体に大きな影響を与える女性ホルモンです。




いろいろな場所から分泌さろるホルモン
 
ホルモンは体の調子を一定に保つために分泌される物質で、
脳の視床下部、下垂体、甲状腺、膵臓等、いろいろな所から分泌される。
(40種類以上もある)

なかでも女性の体を支配しているのは、
卵巣から分泌される卵胞ホルモン(エストロゲン)黄体ホルモン(プロゲステロン)の2つの女性ホルモン。

この2種類のホルモンは月経や妊娠・出産など、女性特有の体の機能や、
女性らしい丸みを帯びた体つき等はこの女性ホルモンの影響を受ける。
 
これらの2つのホルモンは、
卵胞刺激ホルモンと黄体ホルモンという下垂体から分泌される。
2つの性腺刺激ホルモンがエストロゲン・プロゲステロンの分泌をコントロールしている。
 
 
 
 
女性の体を支配する主なホルモン

下垂体から分泌されるホルモン

・卵巣刺激ホルモン(FSH)
卵巣に作用して、卵巣の中の原始卵胞を成熟させ、卵胞ホルモン(エストロゲン)の分泌をうながすホルモン。月経前から上昇し、卵胞の発育と共に低下しますが、排卵時にもっとも多くなります

・黄体ホルモン(LH)
成熟した卵胞を刺激して排卵を 起こすホルモン。排卵時に急激に分泌量が増え排卵後は卵子を排出した卵胞を黄体に変える働きをします

・プロラクチン
乳腺に作用して乳汁をうながすホルモン。妊娠すると分泌量が増えていきますが、妊娠中は卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)がプロラクチンの機能を抑えるため乳汁は出てきません。出産すると卵胞ホルモンと黄体ホルモンの抑制がなくなるなめ乳汁の分泌と生産が盛んになります


卵巣から分泌されるホルモン

・卵胞ホルモン(エストロゲン)
子宮内膜を増殖させて月経を起こされるホルモン。子宮頸管では分泌液を増やして受精しやすくなるよう働きかけます。皮下脂肪組織にも作用し女性らしい丸みを帯びた体形
をつくります。更年期後、卵巣機能の低下と共に分泌量が少なくなります

・黄体ホルモン(プロゲステロン)
受精卵が着床しやすいように子宮内膜に作用し、妊娠の成立をうながします。妊娠する
と絨毛から分泌されるhCG(ヒト絨毛性ゴナドトロビン)の作用(刺激)を受けて分泌しつづけ、無事出産するまで子宮環境を維持します。しかし妊娠しない時は排卵の約14日後に分泌が低下し、増殖した子宮内膜を維持する働きがなくなるので、子宮内膜ははがれ排出されます(月経)
 
 
 
 
ホルモンは多くても少なくても不調のもと

体の調子を保つ働きがあるホルモンですが、多く分泌される方が良いわけではない。
それぞれのホルモン量のバランスが保たれている事が大切。
もともと微量しか分泌されないホルモンなので、
ほんの少しの量の変化が体調に大きく影響を与える。
ホルモンバランスを崩すと、月経不順や無月経・不妊やその他さまざまなトラブルのきっかけとなる。
更年期に体調が崩れやすくなるのも
ホルモンバランスの崩れが原因で起こる症状です。

…注意…
ホルモンバランスは
不規則な生活や食生活の乱れ・ストレスによって乱れやすくなる。





月経のしくみ

初経から閉経まで、女性は長い年月を月経と付き合って過ごします。
毎月繰り返される月経のメカニズムを知り、
月経に合わせてどのような変化が起きているかを知っておきましょう。

子宮内膜がはがれて排除されるのが月経の正体

女性は生まれた時には卵巣内に約200万個の原始卵胞(卵胞のもてと)をもっている。
その原始卵胞は思春期になって女性ホルモンが分泌される様になると、
一定のサイクルで成熟してひとつずつ排卵される。
排卵すると子宮は妊娠に備えて、子宮内膜をフカフカのベットの様に厚くして、
受精卵が着床するのを待ちます。
受精卵がやってこないと、子宮内膜のベットは不要になるため血液と共に排出される。
これが月経の正体です。
月経が始まるとまた次の妊娠チャンスに向かい準備が始まる。


周期や経血量には個人差がある
月経が始まった日から次の月経の前までを月経周期という。
28日周期を1サイクルとして回っているのが一般的。
ただし、個人差があるため月経周期が「25~38日位」までは正常範囲とされている。
月経が何日続くかは個人差がありますが、
3~7日続くのが一般的
だらだらと8日以上続く場合は病気がひそんでいる場合がある)


月経と上手に付き合う工夫を
月経中にイライラしたり、腹痛や腰痛などの不快症状を感じる人が多い。
また、月経が始まる前から憂うつな気分になる人もいる。
人によっては日常生活に支障をきたすほど症状が重いケースもあります。
でも、約40年も付き合うわけですから、出来るだけ上手に付き合いたいものです。

・つらい痛み、不快症状はがまんせずに産婦人科に相談を。
・月経中は普段以上に清潔に(痒み.かぶれに気を付ける)
・体を冷やさない。特に下半身。(月経痛が酷くなる事がある)


月経が起こるしくみ

視床下部
       ↓性腺刺激ホルモン
       ↓放出ホルモン
       ↓(GnRH)
下垂体
       ↓卵胞刺激ホルモン
       ↓(FSH)
       ↓黄体ホルモン
       ↓(LH)
   卵巣
       ↓卵胞ホルモン
       ↓(エストロゲン)
       ↓黄体ホルモン
       ↓(プロゲステロン)
子宮内膜


●視床下部 … 卵胞期
脳の視床下部から性腺刺激ホルモン放出ホルモン(GnRH)が出て、
下垂体は卵胞刺激ホルモン(FSH)と黄体ホルモン(LH)を分泌します。
それが卵巣の中の卵胞に作用し、卵胞が成熟を始めます。

●下垂体 … 排卵期
卵胞の成熟と共に卵胞ホルモン(エストロゲン)が分泌され、
子宮内膜が増殖して厚くなり、妊娠に備えて準備を始めます。
卵巣が成熟し、卵胞ホルモンの分泌が十分になると、
下垂体から黄体ホルモンが急激に分泌され、卵子が飛び出します。これが排卵です。

●卵巣 … 黄体期
排卵した後の卵胞は黄体に変化し、黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌します。
そして卵胞ホルモンと黄体ホルモン双方の働きにより、
子宮内膜はより厚くやわらかくなって、
受精卵がやってきた時に着床しやすい様に子宮環境を妊娠に適した状態に整えます。
卵胞ホルモンの分泌は、視床下部や下垂体からの性腺刺激ホルモン放出ホルモンや卵胞刺激ホルモン、黄体ホルモンをコントロールしています。

●子宮内膜 … 月経期
妊娠が成立しなかった場合、黄体機能はおとろえ、
排卵から約2週間で黄体は白体に変わり消滅します。
黄体ホルモンも卵胞ホルモンも急激に減り、
妊娠に備えて準備されてきた子宮内膜は剥がされて血液と共に体外へ排出されます。
これが月経です。
月経が始まると、減少した卵胞ホルモンと黄体ホルモンのフィードバックによって、
視床下部は下垂体に指令を出し、次の排卵、着床に備えて再び準備を始めます。

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