老化は体の乾燥が原因だった vol.6

体がみずみずしくなる日常生活法


(1) 下半身の血流をよくして、体の芯から若くなる「入浴法」

“腎” を強化するには、食べ物・飲み物を注意しながら、体、特に「下半身」を暖めていけば、“腎” の力はより高まり若返りが促進される。
少しの工夫で体は簡単に温められるし、また逆に冷えもおこりうる。


《入浴効果について》
体を手軽に温めることが出来る最善の方法。
きちんと入浴する人と、シャワーだけですませてしまう人とでは、老化進行に雲泥の差がある

◆温熱効果
① 入浴で体が温まるとそれだけ血管が拡がって血行が良くなる
→ 腎臓・肺からの老廃物の排除が促進される。

② 自律神経の中で緊張を司る交感神経の働きが抑えられ、リラックス神経である副交感神経の働きが優位になる。
→ 血行が良くなり排除が促進、腎の働きも活発になる。
→ 汚れた水分の排除がスムーズになり、新鮮な水分の取り入れが可能となる。
→ 老化を抑え若さを保つ。


◆むくみ取り効果
日本式に肩までつかる入法の場合、湯の水圧は実に500㎏にもなり、これは腹が3~5㎝も縮む程の圧力である。
→ この圧力により、皮下の血管やリンパ管の流れがよくなる。
→ 結果、下半身にある “腎” の働きが高まり、排尿量が増え、むくみがとれる。
→ “細胞の乾燥” の大敵である “全身の水溜まり” からも余分な水分が出て行く。


◆肌の保湿効
入浴によって体が温まると、皮脂腺・汗腺の働きが活発になり、皮脂膜(自然クリーム)ができ、肌に潤いをもたらす。



《プラスアルファ効果が待できる入浴法》

①半身浴
湯船の中に小さいイス、もしくは洗面器を裏返しして腰掛け、
15~20分、みぞおちより下だけお湯につかる。

(※ 冬は浴室を温めておいたり、全身浴をした後に半身浴をしたり、肩からバスタオルをかけて実施しても良い)

半身浴は、肝臓を含めて下半身へ行く血液量を増やし、その結果尿の量が増して体の中の余分な水分が効率よく排除される。


②手浴・足浴
洗面器などに43℃位のお湯を入れ、手首または足首から先を10~15分つける。
冷めたら熱いお湯をつぎ足す。

この手浴や足浴だけでも全身の血流が良くなり、体が温まる。

手浴 … 肩こり・肘の痛み
足浴 … 第二の心臓と言わわれる足裏を温め刺激するため、
     下半身の血流が促進され、老廃物がどんどん流れ出し、腎への血流も増える。
     → むくみ・水太り・不眠 (就寝前に足浴すると良い)

③サウナ浴
サウナに入ると、熱刺激により皮脂腺・汗腺が開き余分な水分や老廃物が体外に排泄される。
(※ 心臓疾患のある方は注意が必要)

④生姜風呂
生姜ひとかけらをすり下ろした物を布袋に入れ、湯船につける。
体を温める効果がある。

⑤塩風呂
天然塩ひとつかみを湯船に入れ、よくかき混ぜる。
塩分が気になる人は、入浴後シャワーすればよい。

 




(2) ちょっとした事で大きな効果「体が温まる服装」

現代人は自覚があるなしにかかわらず、気ずかないうちに色々な要因による冷えにさらされた生活を送っている。
そこで「腎」を強化し、乾燥と老化をストップさせる為に欠かせない工夫‥
それは服装である!

①腹巻き
腹巻きは、お腹を温める事ができ、全身を温めていく。
特に冷え症の人は、腹巻きをした上にお腹や腰の上き使い捨てカイロを貼ると良い。

②「頭寒足熱」ファッション
ズボン下やスパッツ着用により、下半身を温める事が出来る靴下 を2枚重ねてはくのも有用。




(3)「筋肉」を鍛えて乾燥を撃退 !!

人間50歳を過ぎると下半身が寂しくなる。
まるで乾燥剤でも食べたみたいに、お尻の肉にかげりが出てくる。
この下半身、お尻の肉が落ちる状態こそ、全身の乾燥を象徴している。

体温の60%以上は筋肉から生まれている。その筋肉の70%以上が下半身に集中している
筋肉には、栄養や酸素を運ぶ毛細血管が 網の目のように走っているので、
運動して筋肉を使うと、エネルギーが産出され、体温が高くなる。

とりわけ下半身の筋肉が足りないと、同然、下半身が冷めてしまう。
ゆえに、腎臓・副腎・泌尿器・生殖器などの器官衰え、
耳鳴り・難聴・白髪・老眼・目のショボショボ などなど
《腎虚》の状態に。(漢方では老化のことを “腎虚” という。腎に力がなくなる事)

この“腎虚”を回避するためには、特に「腎」の働きと直接結びついている下半身の筋肉を鍛えていけば、排泄力は確実に上がる。


◆体に無理なく体温を上げる…ウォーキング
1日1万歩以上歩くと、動脈硬化の予防になる。
1分間に60~100m位の速さで20分以上、週に3回以上行うのがベター
無理をせず行いましょう!


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