女性の毛髪の悩み・脱毛トラブルの徹底検証 及び 対策

薄毛というと男性の悩みというイメージがありますが、
女性でも薄毛に悩む人が増えている傾向にあります。
街頭インタビューでは、「ボリュームが少ない」「抜け毛が多い」「髪が薄い」など、
薄毛に関するなやみが多くみられます。

女性と男性では薄毛のタイプがちがう

男性の、薄毛になってしまうのとは異なり(男性型脱毛症)
女性の場合、髪の毛の量が全体的にボリュームダウンしてしまうのが特徴です 。(女性型脱毛症)

女性髪脱毛症とは?
健康な状態では、1つの毛穴から髪が複数(3本程度)生えています。
しかし、ストレスなどの影響により、
ホルモンバランスが崩れ、髪の成長が短くなり、休止期が長くなってしまいます。
それが原因で、ひとつの毛穴から出る髪の本数が減ったり、
髪そのものが痩せたり、髪の色が薄くなったりします。
ー 頭頂部を中心に髪の隙間から頭皮が見えてしまう状態 ー
つまり全体的に薄くなるのが「女性型脱毛症」の特徴です。

男性髪脱毛症とは?
女性型脱毛症とは異なり、男性型脱毛症は
生え際、あるいは頭頂部の周辺が極端に薄くなり、頭皮が露出してしまうこと。
遺伝や男性ホルモンによる影響が強いといわれていて、
毛髪がうぶ毛化し、最終的には頭部に毛がなくなってしまいます。

男性ホルモンが薄毛を促進する
なぜ、男女の薄毛の進み方に違いがあるのでしょか?
それは、薄毛の進行は男性ホルモンの影響によるところが大きいからです。
男性ホルモン(テストステロン)は、酵素である5αーリラクターゼと結びつくことで、
毛髪を産み出す毛母細胞を攻撃するジヒドロテストステロン(DHT)に変化します。
その作用で毛髪がうぶ毛化して、やがては抜け落ち、
新しい毛髪が生えなくなってしまいます。

女性も、閉経後に女性ホルモン(主にエストロゲン)が減少すると、
薄毛が目立つようになります。
エストロゲンは、毛髪の成長を持続させる働きをもっています。
これが減少すると、毛髪が細くなったり、
毛穴から3本出ていた毛髪が2~1本になったりします。
また、女性の体内にも男性ホルモンが存在していますので、
それが優位に働くのではないかとも考えられています。
ただ、男性より量が少ない為、ジヒドロテストステロン(DHT)に変化する量も少ない。

環境の変化も女性の薄毛の原因のひとつ!?
昨今、環境ホルモンなどといわれる化学物質や排気ガスなどの環境物質、
ホルモン剤による薬物治療などが原因で
女性の体内に男性ホルモンが多く存在するようになり
薄毛の進行に関わっている可能性がある。
女性の薄毛の悩みは、環境の変化によるホルモンバランスの乱れも原因のひとつなのかもしれません。



女性の脱毛の種類
女性の脱毛症にはいくつか種類があります。
女性の抜け毛や薄毛が進行して脱毛症になる事があります。
女性の脱毛症には原因や症状により、次のような種類があります。

◆ びまん性脱毛症
頭部全体の髪の毛が薄くなるもので、一般に女性に多い脱毛症です。
特につむじの部分や髪の分け目あたりが薄くなり、
頭皮が見えるようになるもの。
男性のような生え際の後退ではなく、
特に40代以降の女性に多く見られる。
原因としては
偏った食生活やストレス
頭皮の血行不良
加齢
などが考えられます。


脂漏性脱毛症
脂漏性脱毛症は頭皮の毛穴が詰まったり、炎症を起こしたりすることて生じます。
頭皮に分泌された皮脂は、角質と混ざり硬い角栓様の物質が作られます。
それが毛穴を詰まらせたり、毛穴に炎症を起こさせたりします。
そのまま放っておくと抜け毛が進行し、ヘアサイクルも乱れて来ます。
原因としては
洗髪不足による皮脂過剰や雑菌の繁殖
偏った食生活やダイエットによる栄養不足
刺激の強いシャンプーやリンスの使用
全身の血行不良
などが考えられます。


分娩後脱毛症
妊娠中は女性ホルモンのエストロゲンの分泌により、髪の毛は抜けませんが、
出産後に通常のホルモンバランスに戻ると、
髪の毛は一気に終止期に入り抜け毛が増加します。
この産後の抜け毛は、6割以上の女性が経験しますが、
多くは2~6ヶ月で回復します。(長くても1年位なので心配ない)
中には気にしすぎや精神的ストレスを感じてしまい、
回復が遅れる場合もあります。

また、高齢出産の方で体力の回復が遅れた場合、
抜け毛の自然回復が遅れる場合もあります。
分娩後脱毛症の場合は、ホルモンのバランスの問題なので、
育毛剤やサプリメントの使用はあまり意味がありません。


牽引性(けんいんせい)脱毛症
ポニーテールなどで髪の毛を束ねたり、
必要以上に髪の毛を引っ張る髪型の人に起こる脱毛症です。
髪の毛を引っ張らない髪型にすれば改善します。


円形脱毛症
女性の円形脱毛症は、精神的ストレスや内分泌異常、
自己免疫疾患、遺伝が原因として考えられます。
ストレスが原因の場合は、ストレスが軽減すれば6ヶ月程度で自然治癒しますが、
それ以外の場合は改善が難しい場合もあり、
円形脱毛症の場合は皮膚科の受診をおすすめします。


男性型脱毛症
生えて来た髪の毛が、通常より早いサイクルで抜けてしまうことが原因で起こる脱毛症。
前頭部の生え際から後退するM型と、頭頂部からのO型があり、
遺伝や男性ホルモンの影響が考えられる。


次回は薄毛の5大原因と対応策です!

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