体温を上げることの大切さ Vol.2 【その2】

〜【その2】体温をアップさせる健康法とは 〜


◆ 筋肉量を増やせば体温は自然と上がる

体温を恒常的に上げる最も良い方法は、基礎代謝を上げる事。
 (※ 基礎代謝とは、何もせずにじっとしていても体が消費するエネルギー)
私たちの体は、生命を維持するだけでかなりのエネルギーを消費している

・成人男性の1日のエネルギー量は、2000~2200kcal
・成人女性の1日のエネルギー量は、1800~2000kcal
 (※ もちろんこれは、年齢や体重、運動量によっても変化する)


参考…
食べても太らない人は、もともと太らない体質なのではなく『基礎代謝が大きい』という体質を後天的に獲得してきた人なのです。


大切…
体温と基礎代謝は正比例の関係にあり、基礎代謝の多くが体温維持に使われている。


重要…
体温が1℃低下しただけでも、基礎代謝は12%低下してしまう。
 (参考:30分間ウォーキングした時の消費カロリーは個人差はあるが大体100kcal)
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体温が1℃高くなると、寝ていても毎日30分間のウォーキングをする以上のカロリーを消費する。
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では、どうやって基礎代謝を上げる事が出来るのか?          
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        『筋肉を増やす事』
・筋肉量と基礎代謝は正比例の関係
・筋肉量と基礎代謝と体温は正比例の関係




◆ 筋肉は使われないとどんどん減っていく

「老」という漢字は、もともと「腰が曲がり顎を突き出した老人の姿」をかたどったもの。
年をとったときに腰が曲がったり猫背になったりするのは、骨が変型するからではない。
腰が曲がった老人も、布団に横たわると体は真っ直ぐになるのだから。
ただただ姿勢を保つのに必要な筋肉が失われるからなのです。


私たちの体の筋肉は基本的に20歳位がピーク。
(その時の筋量は…男性で40%・女性で35%)

70歳になると
ピーク時の 2/3 程度の筋肉量となる。(約26~23%)

筋肉の減少量は平均すると大体年1%ずつ筋肉は減少していく。


重要…
筋肉というのは、動かさないと驚くほど早いスピードで失われてしまう。
 寝たきりの老人の場合1日で約0.5%もの筋肉が失われる
 通常生活の場合は減少率が年間1%

寝たきりの生活をすると、たった 2日間で1年分の筋肉を失ってしまう。
(風邪などで1週間近く寝込むとフラフラする 筋肉が失った事も関係する)


重要…
筋肉痛を維持するためには、
毎日の生活の中で、筋肉に適度な負担をかけ続ける事。

宇宙飛行士は、宇宙空間は無重力なので体にはほとんど負担がかかりません
そのため体を動かしても、相当量の筋肉が失われてしまう。
従って出発前に、筋肉を増やすトレーニング・宇宙空間でのマラソンや自転車こぎをする。
また、入院患者は出来るだけ早くから、病院内を歩くように指導されている。

重要…
歩くことが大切!
何故ならば、人間の筋肉70%以上はへそから下にあるから!





■ 筋肉量を増やすより、質を高めよ!

筋肉を鍛える上で最も大切なのは、回数や負荷ではない。 
また、筋肉を太く発達させるのでもない。

大切なのは、「脳から筋肉への神経の経路を鍛えること」です。
それは脳が指令を出して筋肉が反応するまでの速度を上げるトレーニングをする事。

具体的には負担は軽くて良いので、 
自分の筋肉が発揮できる最大のスーピドで筋肉を動かすという事です。

例えば…
ベンチプレスならば自分で楽に上げられる重さ程度のものを、最大限のスピードでプッシュアップする。



次回は筋肉とダイエットと冷えの関係です!


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