病気になりやすい人、なりにくい人
〜 病気と自律神経の関係 vol.8 〜





呼吸には、
体の状態を一瞬にして変える力がある

緊張を取りたい時、落ち着きを取り戻したい時、
私達は『深呼吸』をします。 

なぜ深呼吸をすると落ち着くのでしょうか?

それは、「抹消の血流量が増加するから」です。

呼吸を止めた時は、抹消血管に血液が流れにくくなる。
緊張したりすると、無意識のうちに速く浅い呼吸に変わります。

逆に、
心に余裕があったり、安心している時は、人の呼吸はゆっくりと深い。

心に余裕がある時 … 15~20回/分
あせり、緊張する … 20回以上/分


こうした呼吸の差は、自律神経のバランスの差となって現れます。 



…【注目】…
高くなったテンションを抑えたい時、
もっとも良いのは筋肉をコントロールすること。
     ↓↓
筋肉をコントロールしているのは血流
     ↓↓
血流をコントロールしているのは自律神経 



…【重要】…
現段階で自律神経を確実にコントロールできるのは「呼吸」。
呼吸が体に及ぼす影響はとても大きく、
一瞬にして体の状態を変えてしまうのです!
 



…〈参考〉…
呼吸が浅くなって交感神経が異常に緊張すると、
体も頭も血流が悪くなり、
低酸素状態に陥っしまう。
この状態が続くと手足が震え、
さらに酷くなると失神してしまうことに。 


「緊張した時の震え」というのは、
自律神経のバランスが極端に崩れた事を知らせる1つのシグナルなのですね。





一流の外科医は決して呼吸を止めない

「ゆっくり深い呼吸」をする時も、鼻で吸おうが口で吸おうが、
自然に自分にとって楽な状態で行うのが一番!

緊張した時や、あせった時、
つまり交感神経が過剰に優位になって
自律神経のバランスが崩れている時は
「ゆっくり深い呼吸」が有効(=副交感神経を刺激)

一方、
モチベーションが上がらない、やる気がでない、
つまり副交感神経が過剰に優位になって、
自律神経のバランスが崩れている時は、
「浅く早い呼吸」が有効(=交感神経を刺激) 

 
…〈参考〉…
「浅く早い呼吸」は、ハアハアと胸で浅い呼吸をすれば良い。
両手を上にあげ、バンザイのスタイルで早目の呼吸をします。




…〈知識〉…
呼吸によって拡大と収縮をくり返す肺は、「胸腔」とよばれる空間に存在しています。
息を吐くときは、肺を収縮させるため、胸腔内圧力があがります。
胸腔には圧力を感知する「圧受容体」があり、
息を吐く時間が長ければ長いほど、
圧受容体に圧力がかかり続けることになります。
     ↓↓
圧受容体には静脈の血流量をコントロールする働きがあり、
圧力がかかる時間が長ければ長いほど、

つまり息を吐く時間が長ければ長いほど、
静脈に流れる血流量が増え、副交感神経が刺激されるのです。






「笑顔でガンは治る」は、
あながち嘘ではない 

笑いは副交感神経を上げる。
心からの笑顔はもちろん、たとえつくり笑いでも
口角を上げれば副交感神経は上がる。

何故でしょうか?

口角を上げるという動作は、
顔筋の緊張をほぐし、心身にリラクゼーション効果をもたらします。
その結果、リンパ球の活性が上がり、免疫力が高まって、
NK細胞が活性するからなのです。

笑顔と反対に、緊張を高め、
副交感神経を下げてしまう表情は「しかめっ面」です。
口角が下がり、眉間にシワを寄せた「しかめっ面」は
顔筋の緊張を高めることになります。


心の余裕、生き方の余裕、
それは、自然の笑顔となって表われます。


…〈大切〉…
口角が下がっていたら、意識的に上げる!!
緊張が解け、副交感神経が上がり、
全身がリラックスして心に余裕が生まれます様に♪






医者が笑顔だと患者の治りも早い

笑顔で接すれば相手も笑顔になり、
深刻な表情で接すれば、相手も深刻な気持ちになるものです。

表情が変われば、
自律神経のバランスが変わり、
自律神経のバランスが変われば、
血流や免疫力が変化する。
    ↓↓
治るスピードも変わってくるのです。
すなわち医者が笑顔で接すると、患者さんも笑顔になり、
結果的に治癒力が高くなるのです。


…〈重要〉…
深刻な顔をして診察室に入って来た患者さんが、笑顔になって帰って行く。
それが出来れば、その日の治療は成功したようなもの。






怒れば怒るほど、血液はドロドロになる

交感神経を過剰に高め、自律神経のバランスを崩してしまう
最悪な習慣は「怒り」
「怒り」は手や体を震えさせ、酷くなると倒れてしまう人すらいます。

これは、交感神経が過剰に緊張し、
血管が収縮し、
血球破壊が生じ‥

結果、血液はドロドロに。
怒れば怒るほど、体内では血液がドロドロに汚れていきます。

怒れば怒るほど、ホルモンが分泌され、
出すぎたホルモン調整機能が低下
    ↓↓
ホルモン調節調整機能が低下することで、
ドーパミンが不足。
    ↓↓
パーキンソン病にも繋がります。

一般に自分が怒るのは、
「相手に落ち度があるからなのだ」と、相手が悪いと思っている人が多い。

油断は自律神経の乱れを招き、
自律神経のバランスが崩れると、
ちょっとした反応にも対応出来なくなる。
重大な障害を発生させるのです。


…〈大切〉…
とても難しいことですが、愚痴をいわず、弱音を吐かず、

笑顔で接することができれば、
自律神経の乱れを防ぎ、自律神経のバランスを崩す事もなくなるのです。

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