病気になりやすい人、なりにくい人
〜 病気と自律神経の関係 vol.6 〜


子供と高齢者は充分な水分摂取に心がけよう!

毎年夏になると、熱中症で多くの人が病院に運び込まれて来ます。
そのほとんどが高齢者と子供です。
高齢者と子供ではおなじ『脱水』でも、

脱水状態を招きやすい理由は少し違います。

◆高齢者の脱水しやすい理由は2つ
①血管の老化
②血液量の減少

…記憶しておきましょう…

〈血液は心臓のポンプ機能だけで血液循環が行われているわけではなく、実際には血管がたえず収縮と拡張を繰り返す事で、心臓のポンプ機能を助けている〉
 

高齢者は完全に血管の老化を防ぐ事はできません。
血管が老化すればその分血流が悪くなります。
その上、高齢者は食事量の減少や細胞の保水力の低下や血流量そのものが減少しています。
この様な状態で脱水が起これば、体は危機的な状態になります。



子供が脱水しやすいのは、細胞外液が多いから

私たちの体の水分量は、
成人で約60~70%
高齢者は50~60%
子供は 70〜80%

…大切…
細胞の中に蓄えられている水分、これを「細胞内液」といいますが、細胞内駅は、実は、子供も成人もほぼ同じ。
子供の水分量は、細胞の外にある「細胞外液」の量が多いためです。




 

…参考…
・大人の細胞外液は全体の20%程度。子供は40~50%もある。
(子供の肌はプルプルでみずをはじくといいますが、そのは「細胞外液」の多さなのです)

・手術するとき、消毒液を皮膚に散布するが、子供の場合は消毒液がまったく肌に染み込まずはじけ飛び、高齢者だと「細胞外液」が少ないので全部肌に吸い込まれてしまう

 

…注目…
この細胞外液は細胞の外側にあるため、浸透圧の関係で汗をかいた時にとても失われやすいから、脱水に弱い
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「細胞外液」の多い子供は、汗とともに細胞外液が失われると体内水分量が一気に減ってしまう
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短時間で深刻な脱水状態になりやすい?



 

◆高齢者、子供はこうした理由から脱水状態になりやすく、
本人がのどの渇きなど脱水の自覚症状を感じてからの水分補給をしたのでは間に合わない危険性がある。
普段からのこまめな水分補給を心がけるようにするとよい。






腸内環境が悪化すると太りやすくなる

腸内環境が悪くなると消化吸収が悪くなる。

すなわち腸が汚れる。肝臓に運ばれる血液も汚れるということです。

汚れた血液は毒素や腐敗物等を多く含む(すなわちドロドロ血液)
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汚れた血液は肝臓から心臓へ運ばれ、前身に行き渡る
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脂肪代謝を悪化させ、内臓脂肪としてたまってしまう
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太りやすくなる


 

◆摂取カロリーが同じでも腸内環境が悪いとそれだけ太りやすい

その上…
消化吸収が悪いと脂肪が蓄えられるのに、前身の細胞は充分な栄養が行き渡らない低栄養状態になる
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疲れやすく、新陳代謝が悪くなる。自律神経のバランスも崩れやすく、精神的にもイライラして怒りっぽくなる。



大切…
健全なダイエットをしたいならば、まずはできる限る腸内環境を良くすること



参考①…
太る最大の原因は食べすぎですが、
たいして食べないのに便秘がちで太ってしまうという人は
まずは、便秘を良くすること。

すなわち腸内環境を良くすると、痩せやすくなります。


参考②…
飽食の時代といわれる現代の日本人の平均摂取カロリーは食料不足だった戦争直後の平均摂取カロリーとほとんど変わらない。
しかしながら、現代人はすごい勢いでメタボリックシンドロームの人が増えている。



大切…
その原因は、自律神経のバランスが乱れてくる。腸内環境の悪化



重要…
腸を動かしているのは、自律神経なの中でも副交感神経。
副交感神経の機能を高めるのが大切。ただし自律神経のバランスがとれている事が重要。どちらに傾いても便秘になる。
自律神経全体のレベルが低く、バランスが悪いと、体にとっては最悪な状態になる。


 



食事を抜いてもダイエットに成功しない理由
 

自律神経のバランスが崩れると、心身にさまざまな悪影響がでる「肥満」もその一つ  。

◆交感神経の働きが低価すると代謝量が減るので太ってしまう。

対応策として、運動する事。
運動をする事によって余分な脂肪がエネルギーとして消費されると共に、交感神経が上がり、基本的な代謝量そのものが上がる。
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運動と共に大切なのが生活習慣の改善され、
                   ↓↓
肥満している人の多くは不規則な生活をしている。

その結果、自律神経の働きを乱し交感神経・副交感神経の活性が低価している。


参考…
太っている人は良く汗をかくが、これは自律神経の活性が低下している事が原因。
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自律神経全体が低下すると、体の組織が水分をうまく吸収できなくなるので、体の外に水分がでてしまう。
 


参考…
水分をとってもすぐに汗になってしまう人は、自律神経が低下している。



〈重要〉…
この様に、自律神経全体の活性が低下している場合は、自律神経の日内運動に合わせた規則正しい生活をすること。
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早寝早起き、日中はアクティブ、夕方 以降はリラックスに過ごすこと。
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この様な規則正しい生活をしながら、ある程度の運動をする事で、ず交感神経のレベルが上がり、次に副交感神経のレベルが上がる。
自律神経全体の活性を上げていく。

 



《健全なダイエット》とは 

◆摂取エネルギーをある程度制限する(腹八分目)

◆腸内環境を改善する

( 自律神経の活性を取り戻すためにも)1日3回の食事をする。
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「食事」=「腸への刺激」
腸に刺激を与えるために1日3回の食事をすすめる 。
物を食べると吸収の過程で肝臓が働くので肝臓に多くの血液が流れ、全身の血流が良くなる。
特に朝食は朝、低くなった副交感神経の働きを上げるチャンスである!

◆ウォーキング等、適度な運動を日々の生活に組み入れ、自律神経を整えながらダイエットする



注目…
自律神経の活性を落とさずに、できるだけ早く結果を出したという人は、昼の食事中心にし、朝と夜の摂取カロリーを大幅にカットするダイエット法。


〈参考〉…
朝と夜は摂取カロリーを控えるが腸を刺激して、副交感神経を高めておく必要がある。
水やヨーグルトにより、胃・結腸反射を誘発させる。
その代わり、昼食は満足するまで食べても太る心配はない。

 


《危険なダイエット》とは
 

◆食事を抜くなどの極端な事制限。食事を抜くと腸が動かなくなる。
自律神経のバランスが崩れ、かえって悪い結果を招く。


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