病気になりやすい人、なりにくい人
〜 病気と自律神経の関係 vol.4 〜




前月に続き、第4弾となりました。
 「病気になりやすい、人なりにくい人」~病気と自律神経の関係~
を考えたいと思います。


交感神経が過剰に優位な人は糖尿病になやすい

成人の血管の長さは約10万キロメートル。
これは地球の赤道を2周半もできる長さ!
これ、ポイントです…。
そして、自律神経は、その膨大な長さの血管すべてに沿って走っています。
一般的に、自律神経は『内蔵諸内蔵の機能を調節する末梢神経』
と思われがち。
でも…


自律神経とは、体のライフラインである「血流」を支配することで、
私たちの体を構成する60兆個の細胞すべてを
無意識のうちにコントロールしている。
と、いうこと。
それ故に、脳以上に重要な組織


従って自律神経のバランスが悪くなると… 
 
血流も悪くなる

  ↓↓

細胞の機能は低下し、
体は持っている機能を充分に発揮できず、悪影響は全身に及ぶ

  ↓↓

血管は、血栓ができやすくなり、免疫力も低下

  ↓↓

病気を発祥しやすくなり、治癒力も低下

  ↓↓

どんなに良い治療をしても 効果はあまり上がらない‥
という結果に。



【ここで注目】… 高血圧・高脂血症・ 糖尿病
 
これらの病気は、症状が全身に及び、
全身症状になるのは、いずれも、
血管の内皮細胞を傷つけ病気だからである。
 
しかも、これらの病気が自律神経のバランスと関係し、その全てが交感神経が過剰に優位になっている。

…対応策…
これらの3つの疾病の治療方法の主流は、
投薬と生活習慣の改善』といわれるが、
投薬は対症療法にすぎない。
血管の状態が回復しないかぎり、高い効果も期待できないのです。 


◆本当の対応策◆
交感神経を上げる生活習慣の改善です!
自律神経のバランスを正しく直すことで、症状の著しい快復をみます。
なぜ副交感神経が上がると症状が良くなるのかというと、
最大の理由は血管が弛緩して広がり、
血流が改善される事で、隅々の細胞まで血液が行き渡るから。なのです。

諸悪の根源は、血管の過剰な収縮による血流の悪化。
なのですね。




■副交感神経の働きを高めれば、高血圧は改善される

血管の収縮・弛緩は、全身に大きな影響を及ぼします

もともとが細かい「末梢血管」では その影響は特に大きい。
血管内皮が傷つきやすく、
場所や体の状態によっては 血流が完全に止まってしまう危険性もある。
糖尿病患者の『壊疽』は、細胞が死んで腐ってしまう恐い合併症。
血行不良が原因です。




‥末梢血管の血流が低下すると‥
その血管が栄養を供給している細胞に充分な栄養と酸素が行き渡らなくなる。
知覚神経に栄養等が供給できないと、刺激を中枢神経に伝えることができなくなり、
傷ができても傷みを自覚できなくなる。
その上、血流が滞っていると、自然治癒能力も働くことができなくなってゆく。


…大切…
高血圧・糖尿病・高脂血症、等の病気で食事を改善しても、交感神経が優位な人は、治療がうまくいきません。
何故かというと、
血流が悪いと、膵臓や腎臓など糖尿病や高脂血症と深く関わっている諸臓器の機能が改善しないからです。

 

…参考…
脱水や体力が低下しているとき末梢に輸液を点滴するが、その中に含まれる糖分はどんなに多くても5%まで。それ以上糖分を多くすると痛みを感じる。(10%の糖分だと激痛になる)
これは、糖分が血管の内皮を傷つけるからです。従って血糖値の高い状態が続けば、血管内皮はダメージをうけるという事です。

 
◆対応策◆
まずは副交感神経の働きを高め、
血流を良くし、
諸臓器が持っている力を発揮できる状態にすれば、食事のコントロールも効果がでる。
高血圧も、血管が収縮してしまっているということ。
こちらも、副交感神経の働きを高め、血管を弛緩させれば、降圧剤など飲まなくても、症状は自然と改善する。


…【超重要】…
糖尿病や高脂血症に限らずどんな病気でも、自律神経のバランスが崩れ、働きが悪くて、血流が悪くなっている状態では、いくら治療しても効果は半減している。



…参考…
現代の医療は心臓が悪いと心臓を治療し、
肝臓が悪いと肝臓を治療する「局所的」な治療法が主流 。
根本的治療はできない。
何故なら、その臓器が悪くなった本当の原因が改善されていないのですから…

 
本当の原因は、血流不足。
その血流を改善するのが、
『自律神経系の副交感神経の働きを高めること』なのですね。

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