体が若くなる技術〈4〉vol.2

体が若くなる技術 〈4〉vol.2
メタボはエネルギー代謝の病気である」



メタボは体によくないが「やせすぎ」はもっと悪い

2008年4月から厚労省は40才以上の公的医療保険加入者を対象に
「特定保険健診・特定保険指導」を義務づける。
いわゆる「メタボ検診」。
この導入により病気の発見・予防につながったと言う人や、メタボを解消しようとする人も増えてきている?


重要
メタボより、やせすぎのほうが寿命を短くしてしまう。


参考
肥満度を知る指標 : BMI(Body Mass Index・ボディマス指数)



この計算であらわされるもので、
・数値が25以上だと肥満
・18.5未満がやせ  と判断される
(厚生省はもっとも病気になりにくいのは、BMIの数値が22のとき)



重要
国立ガンセンターの疫学調査によって、もっとも寿命が長いのは、
BMI値が25~27の軽度肥満の人だと判明。
やせている人(BMIが18.9以下)たちの死亡率は、BMIが30以上の肥満の人と同じ。


推測
やせすぎの人の寿命が短くなるのは脂肪だけではなく、筋肉の量も極端に少ないことが原因なのでは?


なぜ
私たちの体の中で、もっとも多くのエネルギーを消費するのは筋肉。
筋肉は全体の約50%ものエネルギーを消費。
その筋肉が少ないということは、エネルギーをつくる能力も極端に低い。
やせすぎの人は免疫力が低くなることがわかっている。
これはミトコンドリアのエネルギー不足が原因。


重要
私たちが健康な体を維持するためには、まず必要なエネルギーをきちんとつくれる体であることが大切。








脂肪細胞はやせている人の味方をする

メタボはなぜ危険なのか?
それはすべての健康の基本である、エネルギー代謝の異常によって引き起こされる。


注目
脂肪細胞自体はけして「悪者」ではない。
むしろ、脂肪細胞は血液を通じて全身にエネルギー源を供給するという、非常に大切な役割を果たしている。


大切
中性脂肪はミトコンドリアのはたらきによって、エネルギー源として体内で消費されますが、中性脂肪のままではエネルギー源になりません。
ミトコンドリアは中性脂肪が分解された脂肪酸をエネルギー源として使う。
(L-カルニチンという物質は脂肪酸をミトコンドリアに吸収させるという働きがある。そのため、脂肪酸を燃焼させるエネルギー代謝に効果がある。)


重要
脂肪酸は心臓のエネルギー源として用いられる。
心臓が力強く拍動できるのは、脂肪酸のおかげ。
そのおおもとである中性脂肪がなくては、心臓を元気良く動かすこともできない。


注目
脂肪細胞にはエネルギーを蓄え、供給するという役割があるが、もうひとつの非常に大切な役割がある。
「ホルモンを何種類も分泌している」ということ。
ホルモン分泌の仕方には不思議な特徴がある。
脂肪細胞が脂肪を溜め込んでいるときと、脂肪が少ないときでは分泌するホルモンの種類が違う。
脂肪を溜め込んでいるときは体に悪いホルモンを分泌し、
脂肪が少ないときに体に良いホルモンを分泌する。
すなわち、内臓脂肪によって「良い循環」か「悪い循環」かが決められる。
生活習慣病の予防に関して、内臓脂肪が非常に重要である事がわかる。


参考
脂肪細胞から分泌されるよいホルモンの代表。
アディポネクチン
(脂肪細胞から分泌される分泌蛋白 → インスリン受溶体を介さない糖の取り込み促進作用・脂肪細胞の燃焼作用等がある)

ミトコンドリアを増やし、エネルギー代謝を活発にすることで、血中の余分な栄養を少なくし、糖尿病を防ぐ。

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