睡眠について〈2〉③



睡眠について〈2〉③
高血圧・糖尿病・がん・認知症・うつと睡眠の大切さ

ガンの発生率が上がる分岐点は6時間睡眠



免疫機能が万全なら「ガンの素」は増殖できない
ガンは決して「逃げられない病気」ではない。食生活や生活習慣に注意すれば「なりにくくする(予防する)」ことは可能です。
見直すべき生活習慣のなかでも、とりわけ睡眠は重要。


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注目睡眠でガンを予防できる。睡眠には強力な「ガン撃退パーワー」が備わっている。
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人はどのように「ガン」になるか?
人の身体は60兆個の細胞でできていて、日々分裂しながら新しい細胞に生れ変わります。
そのとき、何らかの原因で細胞の設計図である遺伝子に突然変異が起こり、コピーミスが起こることがあります。
それが「ガン細胞」の始りです。
どんな健康な人でも体内では毎日数千件のミスが起き「ガン細胞」が生れます。
しかしそれらは生まれるそばから免疫細胞によって破壊されます。これはあくまで「免疫機能が万全であれば」のこと。
免疫の攻撃をスルーしたガン細胞は10~20年にわたって分裂や増殖を繰り返した後、
1㎝程度の「ガン」に成長し、回りの組織に侵入したり(浸潤)、血管やリンパ管を通って身体に定着し、増殖(転移)したりする。


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重要
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たとえ「ガン細胞」がいくつ生れようとも、免疫機能が万全なら「ガン」にはなりません。良い睡眠が免疫力を高め、活性酸素を増やさない。
さまざまな免疫細胞のなかでも体内パトロールし、ガン細胞を見つけると攻撃して死滅させるのがリンパ球かNK細胞です。
NK細胞をはじめとする免疫機能がもっと活性化するのは、副交感神経が優位になる睡眠中です。
体内には免疫機能の働きを阻止するものもいる。
その代表格が細胞やDNAを傷つけて、ガンのリスクを高める、活性酸素です。
活性酸素には交感神経が優位となり、心と身体が緊張しているタイミングで増えるという特徴がある。
眠らずに起きていれば、交感神経が働く時間が増えるため、活性酸素が発生する危険が高まります。


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重要
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免疫力を高め、活性酸素を増やさない。
ガン予防において睡眠が2重の意味で重要な事がわかつて頂けたでしょう!!




前立腺ガンと乳ガンは6時間睡眠が発生の分岐点
ガンにはさまざまな種類があります。
長めの眠りで発症のリスクを下げられるのが前立腺ガンと乳ガンです。
この2つのガンは、ともに性ホルモンが過剰に分泌されて起こる。
前立腺ガンは、男性ホルモンの「テストステロン」
乳ガンは、女性ホルモンの「エストロゲン」が、多く分泌される。
そうするとガン細胞の増殖スピードが早まる。
従って2つのガンの予防には、テストステロン・エストロゲンの分泌スピードをゆるめることが欠かせません。


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注目
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メラトニンには眠気を催す働き以外に、性ホルモンが過剰に分泌されるのを抑える働きもある。


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重要
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そのため、メラトニンが十分に分泌されるよう長めに眠れば、前立腺ガンと乳ガンの発ガンリスクを下げられる。
逆に睡眠不足でメラトニンの分泌が減れば、テストステロンとエストロゲンの分泌量は増加してしまいます。

睡眠時間と前立腺ガンの発症の関係を調べたある研究者によれば、
睡眠時間が6時間以下では前立腺ガンの発生率が高くなる一方、9時間以上だと低くなる結果が出ています。

アメリカのケース・ウエスタン・リザーブ大学は、乳ガンにかかったことのある閉経後の女性は、睡眠時間が1日6時間以下になると、再発リスクが上がるという研究結果を発表している。




いびきをかくとガンのリスクを5倍アップに
いびきはガンのリスクも高めます。
アメリカのウィスコンシン医学・公衆衛生学院の研究によれば、睡眠中の呼吸傷害がありる人がガンになる可能性は呼吸傷害のない人にくらべ、最大4.8倍あることが明らかになっています。
何故、いびきガンのがリスクを高めてしまうのでしょうか?
いびきを伴う無呼吸や低呼吸が繰り返されると、体内が酸欠状態になり、この状態が長く続くとガン細胞が増殖しやすくなる。

進行ガンといわれるガン細胞には、血流が行き渡らない低酸素状態の部分が存在する。
睡眠中の低酸素や無呼吸が解消され、ガン細胞の増殖を抑えれるケースもある。
対策として専用のマスクのCPAPやマウスピースをつけて寝るだけでよい。



9時間以上の睡眠は大腸ガンのリスクを高める
なぜ長く寝ると発症リスクが上がるのでしょうか?
ポイントは太っていびきをかく人は、さらにリスクが高くなる。
太っている人がいびきをかくと、やせている人よりもさらに気道がつまりやすいため、より酸欠状態になりやすい。
いびきのせいで質の良い睡眠が取れないと、それを補うために多く眠ろうとする。
さらに酸欠になる時間が増加し、ガン細胞がよりいっそう増加。

アメリカのハーバード大学の研究によれば、1日の睡眠時間が9時間の人は7時間の人とくらべ、大腸ガンにかかるリスクが1.4倍~2倍に増加します。
毎日睡眠時間が8時間を超える人は睡眠時無呼吸症候群である可能性が大。

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